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Niger Mambo 続・ボビー・ベンソン考

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[EP] Bobby Benson "CABAN BAMBOO" Philips 420.005PE

ナイジェリアン・ハイライフの偉人ボビー・ベンソンが経営していたナイトクラブ、
“CABAN BAMBOO”の名をタイトルにしたこのEPには、
“Freedom? Yes Sir!” “Gentleman Bobby” “Taxi-Driver” “Niger Mambo”
の4曲が収録されており、おそらくボビー・ベンソンゆいいつのEPと思われます。
片面収録のEPなら、フランス、パテ・マルコニ盤EG872 もあるんですけどね。

『ポップ・アフリカ700』を出版した際に作ったサンプラーには、
オネスト・ジョンズ盤で復刻されなかった“Niger Mambo”を収録しましたが、
聴いていただいたみなさんから、口々によかったと言ってもらえて、嬉しく思っています。
ピーター・バラカンさんもとても気に入られたようで、
5月24日の『バラカン・ビート』でもプレイされてましたね。
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この曲がジャズ・ファンによく知られているといったら、アフリカ音楽ファンは意外でしょうか。ジャズ・ピアニストのランディ・ウェストンが、63年の“HIGHLIFE”というアルバムに録音しているんですよ。ランディ・ウェストンは61年にナイジェリアへ招かれ、レゴス滞在時にボビー・ベンソンと出会って親交を深めたそうです。“HIGHLIFE”というタイトルからもわかるとおり、このアルバムはナイジェリアへの旅をもとに作られたもので、ベンソンに捧げたランディの自作曲“Caban Bamboo Highlife”も収録されています。
Bakton BRS-1001.JPG
ベンソンはのちに実業家へと転向しますが、70年代に経営していたホテル・ボビーには、レスター・ボウイなどアメリカのミュージシャンがレゴスに来た時の定宿となっていたこともあり、ボビー・ベンソンを知るジャズ・ミュージシャンは大勢いるようです。

ランディ・ウェストンは“Niger Mambo”をよほど気に入っていたとみえ、翌64年の“RABAP!! BEEP BOO-BEE BAP”でも再演しています。このアルバムは、マイケル・カスクーナが“AFRICAN COOKBOOK”の
タイトルで、72年にアトランティックから再発したので、こちらのジャケ
で見覚えのある人も多いかもしれません。Atlantic SD 1609.JPG

そういえば、日本ではこの再発盤が渋谷のオルガンバー周辺DJの定番レコとなり、“Niger Mambo”がキラー・チューンなぞともてはやされていたなんて話、知ってます? クラブDJのみなさんは、ボビー・ベンソンなんて知りもせずにかけてるんだろうけど、それだけに、今でもベンソンの曲が通用する、いい証明になってるわけでもあります。

ほかにジャズ・ミュージシャンが“Niger Mambo”をカヴァーしたものに
は、スタンリー・タレンタインがハービー・ハンコック、カーティス・フラー、
ブルー・ミッチェル、ボブ・クランショー、オーティス・キャンディ・フィンチ
と演奏した64年録音のブルー・ノート盤もあります。この辺になると、
アフリカ音楽ファンは完全にノー・マークではないでしょうか。Stanley Turrentine.JPG

今日はボビー・ベンソンのトリヴィアでしたー。

[LP] Randy Weston "HIGHLIFE" Colpix CP456 (1963)
[LP] Randy Weston "RABAP!! BEEP BOO-BEE BAP" Bakton BRS1001 (1964)
[LP] Randy Weston "AFRICAN COOKBOOK" Atlantic SD1609 (1972)
[LP] Stanley Turrentine "IN MEMORY OF" Blue Note LT1037 (1964)
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