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日本のクロスオーヴァーの夜明け 深町純 [日本]

六喩.jpg

深町純の『六喩』がついにCD化!
いやあー、花火を打ち上げたいくらいですよ、ホント。
深町さんがご自身のサイトで、CD化は無理と発言され絶望視されてただけに、
CD化のニュースには飛び上がっちゃいました。

75年にリリースされたこのアルバム、
今から考えると、日本のクロスオーヴァーの夜明けを記録した作品でした。
シンセを大々的に使い、16ビートを大胆に取り入れたサウンドは、
従来の日本のジャズ・ミュージシャンたちによるジャズ・ロックのレヴェルを突き抜け、
とびきり新鮮に響いたもんです。
プログレぽいねなどと言う友だちもいましたが、
プログレぎらいでは人後に落ちないぼくがぞっこんになってたんですから、
冗談じゃないぜと反発してました。高校2年のことであります。

LPの裏ジャケットには、深町純、村上“ポンタ”秀一、大村憲司、小原礼4人のサインが入っていて、
深町さんが書いた77年1月30日という日にちが残されています。
覚えてますよ~、下北沢のロフトでした。
窮屈な会場にポンタのドラム・セットがステージのど真ん中に置かれ、
客席と30センチも離れてない至近距離で聴きました。
メンバー全員譜面と首っ引きで、シカケの多い深町の曲に目を吊り上げてプレイしてましたね。
みんな若かったよなあ。

『六喩』裏ジャケ.JPG

CDの発売は明日9日。30年ぶりに聴く『六喩』、楽しみです。

[LP] 深町純 『六喩』 東芝EMI ETP72100 (1975)
[CD] 深町純 『六喩』 ソニーミュージック MHCL-1556
コメント(6) 

コメント 6

ペイ爺

bunboniさま

深町純、という名前は、このブログを拝見する迄、自己の無意識の水底に深く埋没していました。その音楽は朧にしか想い出すことができませんが、高校時代、当時発売されたばかりの、SONYのカセット・デンスケでFMラジオか何かをエア・チェックして、繰り返し聴いていたことは確実に覚えています。「六喩」、その時代の作品ですよね。面白そうですね。あの時代に出会えるかもしれません。‥と書いている内に、深町純の、あの独特の風貌も当時テレヴィか何か見たのを想い出しました。NHKの番組だったような‥。小原礼ってサディスティック・ミカ・バンドに居たベース奏者ですよね。
高校の先輩、坂本龍一の“Media Bahn Live”でもベースを弾いていました。
>プログレぎらいでは人後に落ちないぼくがぞっこんになってたんですから、
>冗談じゃないぜと反発してました。高校2年のことであります。
プログレはお嫌いなんですか?
残念です‥。
多分、bunboniさまとは同世代だと思いますが、当時、「四人囃子」という所謂、プログレ・バンドに嵌っておりまして、1975年11月13日AMラジオ(多分ニッポン放送だと思いますが)主催のライブ放送録りで渋谷エピキュラスで、生体験しております。他に「上田正樹とサウス・トウ・サウス」、「憂歌団」などが出ておりました。“一触即発”、“ゴールデン・ピクニック”は今でも良く聴いています。あと、King Crimson (Bill Bruford、David Cross、Robert Fripp、John Wetton 在籍時)も好きでbootleg を含めて良く聴きます。

シンセサイザーを主に使うバンド、ということだけで、十把一絡げに、プログレ・バンドと言われた安易な時代ではありましたね、確かに(笑)。
なので、bunboniさまのお気持ちは良くわかりますが。


by ペイ爺 (2009-09-08 13:06) 

bunboni

うわぁ、ごめんなさい。でも、プログレ、ダメなんですよぉ。
四人囃子やあんぜんバンドも当時見てますけど、身体に入ってこなかったなあ・・・。
逆に、上田正樹とサウス・トウ・サウスや憂歌団は大好きで、何度ライヴに通ったことか。
『この熱い魂を伝えたいんや』と『憂歌団』のLPには、メンバー全員のサインがずらっと並んでます。
by bunboni (2009-09-08 21:21) 

いしだまさたか

藤原新也の79年の作品『ゆめつづれ』は、写真集刊行と同時に、渋谷パルコのあたりに特設テントを建てて写真展をやりました。そのとき音楽を深町純が担当していました。既存の音源だけで構成していたのか、このために作った新しい音源があったのかは定かではありませんが。
by いしだまさたか (2009-09-08 23:25) 

bunboni

藤原新也の『ゆめつづれ』、なつかしいですね。
あの当時の深町純は、NHKのいろんな番組(たしか時代劇でも)でも音楽を担当してましたね。
by bunboni (2009-09-09 06:47) 

ペイ爺

>『この熱い魂を伝えたいんや』と『憂歌団』のLPには、メンバー全員のサイ
>ンがずらっと並んでます。
スゴイですねえ~。
「上田正樹とサウス・トウ・サウス」は、“ぼちぼちいこか”なんてのもありますよね。Guitarist堤和美がChicago の“長い夜”のリフを突然弾き始めて上田に「なんや、シカゴか?」と言われていましたっけ(笑)
30年程前、今のビルからすこしズレたところにあったらしいのですが、別の日にのニッポン放送の番組収録のコンサートがあって、その時に初めて「憂歌団」を体験しました。お好きかどうかわかりませんが、「イエロー」も出ていて、次のバンドが出て来る前にトイレに行くと、廊下でジョニー吉長が、彼女に「今日は出来が今ひとつだった。」なんて言ってました。トリは「外道」。
あっ、ごめんなさい、ハナシが逸れてしまいました。深町純、久々に聴いてみます。

by ペイ爺 (2009-09-10 13:46) 

bunboni

もちろん『ぼちぼちいこか』にも、有山さんとキー坊のサイン、入ってます!
イエローも好きなバンドでした。レコードは出来がよくなかったですけど、ライヴはすごくよかったですよね。レコードに残したイエローの名演は、泉谷しげるの『黄金狂時代』の3曲だと思っています。
それにしても、古い話ですね。
by bunboni (2009-09-10 14:03) 

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