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初音ミクがカヴァーするYMO [日本]

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は? 誰、これ???
店頭で流れていた「以心電信」に耳が反応しました。
もちろんYMOの曲。が、歌っているのは高橋ユキヒロではなく、女の子の声。
安直なカヴァーものかと思いきや、サウンドがやたらと本格的。
こ、これは・・・と思わず聴き惚れ、CD現物を手に取り、ノケぞってしまいました。

なんと、イエロー・マジック・オーケストラのUSデビュー作ジャケットのパロディ。
帯のタイトルには「初音ミクオーケストラ」とあります。
えぇ? これ初音ミクが歌ってんの? 
ワケわかりませんでしたが、とにもかくにも買ってきました。

家に帰ってじっくり聴きましたが、いや~、よく出来てます。
セニョール・ココナッツのラテン・カヴァーとはまた違った意味で、見事な出来栄えです。
YMO散解ライヴの『AFTER SERVICE』を下敷きにしているのは明らかですが、
ベース・ラインやコードを変えたり、リズム・パターンを微妙に変えたりと、
やたら細部にこだわったアレンジを施していますね。
特に「音楽」なんて、可愛いらしい女の子ヴォーカルが曲想とぴたりハマっていて、
オリジナル・ヴァージョンを凌いでるんじゃないですかね。

なんでもこのアルバム、2008年12月末に東京ビックサイトで開催された大規模同人即売会
「コミックマーケット75」でリリースされた自主制作CD『HMO and WORKS』が元とのこと。
初版が即時完売し、すぐに重版したものの、これまたすぐに売り切れ、
オークションで1万円を越す高額取引をされていたんだそうです。
コミケとかの方面にまるで縁がないもので、まったく知りませんでしたねー。

昨年末、ひさびさにイエロー・マジック・オーケストラ名義でリリースされたライヴ盤
『GIJÓNYMO : LIVE IN GIJÓN 19/6 08』と続けて聴いても遜色ないのだから、大したもんです。
部屋で繰り返し聴いてたら、CDを中3の娘に見つけられ、
「お父さん、なんでこれ持ってんの?」と驚かれてしまいました。

HMOとかの中の人。(PAw Lab.) 『初音ミクオーケストラ』 Joint XECJ1005 (2009)

【訂正とおわび】文中の「YMO散解ライヴ」は「YMO散開ライヴ」の誤りでした。
ペイ爺さま、ご指摘ありがとうございました。
コメント(2) 

コメント 2

ペイ爺

>YMO散解ライヴの『AFTER SERVICE』を下敷きにしているのは
散開ライヴですよね(つまらないツッコミ、御免なさい《笑》)。『AFTER SERVICE』も良いと思いますが、NHKが総合テレビ、及びFMラジオで放送した最終日の武道館ライヴの方が、どちらかと言うと好きで、当時良く聴きました。“Behind The Mask”の水晶のような幻想的で端正な美しさ、“Shadows On The Ground”の眩いばかりの煌き、など、こちらの方が好きです。
by ペイ爺 (2009-10-05 01:16) 

bunboni

あ、字が違いましたね。ご指摘ありがとうございます。
NHKテレビで放送した武道館ライヴはぼくも録画しました。NHKFMで放送された最終公演のライヴは伝説化してますね。
この日の録音は“AFTER SERVICE”“COMPLETE SERVICE”(B・イーノ版)にも一部入っているとはいえ、FM放送時のままの収録を望んでいる人も多いとか。
by bunboni (2009-10-05 10:46) 

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