朝日のようにさわやかに マリア・テレーサ・マルケス [南アメリカ]
またまたオフィス・サンビーニャのサイトに、「超」楽しみな告知が載りました。
なんとアルゼンチン生まれの歌姫マリア・テレーサ・マルケスのアルバムが出るんだそうです!
これを快挙といわず、なんと言いましょーっ!!!
ひとり狂喜乱舞してますけど、果たしてマリア・テレーサ・マルケスを知っている人って、
いったいどれくらいいるんだろうかと、少し不安にもなります。
日本で彼女のファンがいるとすれば、もう鬼籍に入ってしまった方がほとんどなのでは。
というのも、ぼくがマリア・テレーサ・マルケスを知っているのは、
昨年逝った父がレコードを愛聴していたからなんですね。
ぼくがまだ小学生の低学年だった、今から45年も前の昔のことです。
その頃の父は、日曜の朝になると、マリア・テレーサ・マルケスやロス・インディオスなど、
パラグァイのフォルクローレのレコードをよくかけていて、
ぼくも日曜の朝食のBGMとして聞いていました。
パラグァイのフォルクローレは、アルパとレキント・ギターの音色がすがすがしく、
まさしく「朝日のようにさわやかに」聴ける音楽で、ぼくも大好きだったんです。
こうしたパラグァイのフォルクローレは、60年代には日本でもレコードが出ていましたが、
その後はまったく顧みられなくなってしまい、CD時代になっても再評価されないままでした。
それだけに、まさか彼女のフル・アルバムが出るなんて、想像だにしませんでした。
20年くらい前にアルゼンチン・オデオンの10インチ盤を見つけた時も、
タダ同然の値段が付けられていて、
ああ、もう誰もマリア・テレーサ・マルケスを知らないのかと、
悲しくなったことを覚えています。
先日出たエリゼッチ・カルドーゾの『サンバ歌謡の女王』に感激したばかりのライス・レコードから、
12月27日のリリースとのこと。今年最後で最高のプレゼントとなりそうです。
いーやっほーーーーーーーっいっ!!!
[10インチ] María Teresa Marquez "MARÍA TERESA MARQUEZ" Odeon LRS15029
2009-11-29 00:24
コメント(10)
おおっ!
僕自身はまったく知らないアーティストですが、bunboniさんがここまで興奮されるくらいなんで、聴きたくない訳がありません。
二日遅れの妻へのクリスマスプレゼントに決定です。
ちなみに、bunboniさんの記事をきっかけに購入したブラインド・ブレイク「バハミアンソングス」は晩酌時のBGMに最適でしたー。
by 繁盛亭アルバイテン (2009-11-29 04:52)
はっきりいって、50歳未満の人でマリア・テレーサ・マルケスを知っている人は皆無だと思います。いるとすればフォルクローレ・マニアぐらいなものでしょう。(そんなマニアがいればの話ですが…)
そんな状況だからこそ、マリア・テレーサ・マルケスを出さねばならんとしたライス・レコードの英断には敬服するほかありません。田中勝則さんのお仕事は日本の宝ですよ、ホント。ぜひニック・ゴールドぐらい売れてほしいと、私設オフィス・サンビーニャ応援団長としては心から願っている次第です。
マリア・テレーサ・マルケス、ぜひ聴いてみてください。そして気に入られたら(ゼッタイ気に入ると思いますよ)、周りのみなさんにもその良さを伝えてあげてくださいね。
by bunboni (2009-11-29 09:07)
マリア・テレーサ・マルケス! 私は50歳未満で特別なフォルクローレマニアではありませんが、30年くらい前に東芝EMIからでていた「フォルクロ-レのオリジナルを歌う」という素晴らしい編集盤を宝物のように愛聴してきました。
当時のミュージックマガジン年鑑の中村とうようさんの100選に入っていましたっけ。 ジャケット裏の解説はで濱田滋郎さんが「無垢の自然を背景として生まれた夢のような楽園の調べ」と熱く語っておられます。
一度耳にすれば、一生離れられなくなる、手元に常に置いておきたくなるかけがえのない歌ですね。本当に楽しみです。
by たろう (2009-11-29 09:38)
おぉ、ここにもマリア・テレーサ・マルケスの素晴らしさを知る人が!
日本盤LPはたろう様がお持ちの盤と10インチ2枚の3枚だけなので、超貴重盤ですね。ライス盤にはアルゼンチン盤SPからも取られるようなので、日本盤以上の音質が期待できそうです。
by bunboni (2009-11-29 10:12)
突然の訪問で失礼いたします。
ある雑誌で、「マルタ・テレーサ・マルケス」という元歌手のことを知り、
その方の歌声を聴いてみたくて、
ネット検索していたところ、
こちらのブログにたどり着きました。
「マリア」と「マルタ」、一文字違いですが、
別人でしょうか。
その雑誌には、「ロメリア・ロメル」という芸名を用いていたと
書かれていましたが、
この名前はネット上に出てきません。
その雑誌の情報によると、
メキシコ市で国立交響楽団の指揮者から
ボイス・レッスンを受け、
1969年、24歳の時に、レストランバーで
トマス・メンデスの「ククルクク・パロマ」を歌い、
それから本格的に歌手になったと書かれています。
その後、1975年に中国でのコンサートツアーの契約を破棄し、
引退したようです。
マリア・テレーサ・マルケスと同一人物でしたら、
CDを購入して聴いてみたいと思っています。
もしご存知でしたら教えてくださると幸いです。
by yano yoko (2010-06-20 02:18)
マルタ・テレーサ・マルケスという名は初耳です。
「ククルクク・パロマ」を歌うのであれば、メキシコの歌手でしょうか。
マリア・テレーサ・マルケスはパラグァイの歌手ですし、
「1969年、24歳の時に」とのことなので、
20年代生まれのマリアとも年齢が合いません。別人だと思います。
by bunboni (2010-06-20 10:05)
突然おじゃまします。
マリア テレサ マルケス をチェックしていてこちらに訪問させて頂きました。
彼女の復刻盤CDが発売されているのを知って早速注文し、今日受け取ることができました。
40年位前10インチ盤をもっていてまさにレコードが擦り切れるほどよく聞いていました。
今はレコードプレイヤーも無く、レコードは押入れの奥で眠ったままで、もう聞くのを諦めていました。 もしプレイヤーがあってももう雑音が大きく聞くに耐えないのではないかと思います。
CDを手に入れて昔の恋人に再会したような気持ちです。
ここにもファンが居ることをお知らせ致したくコメントさせて頂きました。
有難うございました。
doncosaku(兵庫県明石市在住)
by doncosaku (2011-02-28 22:10)
「昔の恋人に再会したような気持ち」、
これ以上ないすばらしいコメントをありがとうございます。
マリア・テレーサ・マルケスの良さが若い人にも広がってくれることを祈りたいです。
by bunboni (2011-02-28 22:27)
突然の訪問で失礼いたします。マリア・テレーサ・マルケスの旦那の国籍を調べていたらこのブログにたどり着きました。もう後期高齢者ですからあなたのお父さんと同じぐらいの年かな。彼女の歌うen la noche,viva jujuy本当に好きです。ラテン全般のコレクターです。25センチの2枚と30センチを同じ物で2枚 ダウンロードしたオデオンの一枚を持っています。LP4000枚CD6000枚ほど持っています。何かお探し物がありましたときは思い出してご連絡ください。5月中頃から6月一杯は中米とカリブで遊んでいますので留守です。メールは大丈夫ですが。
by donkozo (2017-04-23 02:34)
大正9年生まれの父は9年前に亡くなりましたが、コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
by bunboni (2017-04-23 08:31)