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モーラム×ルークトゥン÷ソウル ダオ・バンドン [東南アジア]

S-CD2023.jpg   S-CD2024.jpg

昨年、ファンの間で話題になったタイ東北部イサーン出身のルークトゥン歌手、
ダオ・バンドンの初期録音を編集したCD2タイトルを入手しました。
なんとJKCの傍系レーベル、サウンドから9年前に出ていたものです!

なんで「!」かというと、サウンドはバーンイェン・ラーケン、
ホントーン・ダーオウドーン、プンプアン・ドゥアンチャンなどなど、
名歌手たちの初期録音を数多く復刻していて、
ぼくがタイ歌謡で一番信頼を置いているレーベルだからなんですね。
ダーオ・バンドーンも出てたんだー、知らなかったーって、当たり前の話。
去年クルーン・タイ盤で、ダオ・バンドンを知ったばかりなんですから。

という訳でって、どういう訳だかわかりませんが、2枚とも期待どおりの内容でした。
エル・スール・レコードの原田さんが
思わず「タイのウィルソン・ピケット」と口走ったように、
アメリカのソウル・シンガーとはまた違う意味で、ソウルフルな歌唱を聞かせてくれます。
R&B調のホーンズにケーンが加わり、
エレキ・ギター(エレキ・ピンかも)がトレモロを弾く
スワンプぽいナンバーなんて、思わずジミー・リードを連想しちゃいましたよ。

クルーン・タイ盤より音質が良く、演奏もまとまった感じになっているので、
70年代後半あたりの録音を集めたものかと思われます。
ケーンとオルガンとベースがグルーヴィなノリを聞かせる曲が多くて、嬉しいですねえ。
面白いのは、ケーンがモーラムとは違って効果音的に使われているため、
ピアニカみたいに聞こえるところでしょうか。
曲の途中で寸劇調のセリフが入る曲あり、歌謡浪曲ふうな曲ありと、
イサーン出身の苦労人らしい、ダオのモーラム調ルークトゥンが堪能できます。

Dao Bandon "THIT CHOI PLOI KAI" Sound S-CD2023
Dao Bandon "PREE CHAA" Sound S-CD2024
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