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やさぐれティーン シェブ・ハレド [中東・マグレブ]

ANA MARDHI TAOUEL ‘M’ GALBI.jpgYAL MABLIA.jpgELLE NE PEUT PAS VIVRE SANS LUI!.jpg

関口義人さんが主宰なさっているイヴェント「音樂夜噺」で、
アルジェリア歌謡ライに詳しい粕谷祐己先生のお話を聴いてきました。
テーマは、「ライの王様」はダテじゃない~ハレドの軌跡。
ライの歌詞から、最近のチャイナフリークの問題まで、
内容の濃いお話を聴くことができました。

プレイされた曲は『クッシェ』以降のハレドが中心でしたが、
デビュー当時の録音を聴けたのが貴重でした。
先生が曲をかけた後、「この時のハレドって、いくつだと思いますか?」と問いかけ、
「まだ14歳なんですよ」と答えを明かすと、思わず会場がどよめいたものです。

その曲はぼくも初めて聴きましたが、14歳とはとても思えぬやさぐれた声にたまげましたね。
オトナぽいとかのレヴェルを超えた、オヤジ臭ぷんぷんの声を聴きながら、
シェブ・ハレドを89年の初来日で観た時のことを思い出しました。
この顔、この声で、本当にオレより2つも年下なのか!ってね。
(ところで、あの時連れて来たバック・バンド、へったくそでしたねー)

そんなやさぐれティーン時代のシェブ・ハレドを聴けるのが、
79年にアルジェリアの地元レーベル、アズワウに残した録音です。
当時19歳。完全に出来上がった声と節回しで、見事なライを聞かせてくれます。
アコーディオンとパーカッションに、サックスもしくはヴァイオリン数台が加わる伴奏で、
電気楽器がいっさい入らないルーツ・ライのサウンドが楽しめるのも貴重ですね。

ひさしぶりにアズワウ録音を復刻したCD3枚を聴きながら、
あらためてシェブ・ハレドの歌唱力のすごさに感じ入りました。

Khaled (Cheb Khaled)
"ANA MARDHI TAOUEL ‘M’ GALBI" Production Azwaw/EMI Music Arabia 0946-3-10996-2-5 (1979)
"YAL MABLIA" Production Azwaw/EMI Music Arabia 0946-3-10997-2-4 (1979)
"ELLE NE PEUT PAS VIVRE SANS LUI!" Production Azwaw/Disky Communications ASI992452 (1979)
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