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お悔やみ ヴァルテル・アルファイアッチ [ブラジル]

OLHA AI.JPGSAMBA NA MEDIDA.JPGTRIBUTO A MAURO DUARTE.JPG

先週の土曜日、2月27日17時5分にリオの病院で、
サンビスタのヴァルテル・アルファイアッチさんがお亡くなりになりました。享年79。

ヴァルテルさんは、リオのボタフォゴで13歳のときから仕立て屋で働きながら、
地元のブロコでサンバを歌い続け、
98年に68歳にしてようやく初ソロ作をリリースしたという遅咲きの人。
70年代初めにパウリーニョ・ダ・ヴィオラがヴァルテルのサンバを3曲録音したことで、
ヴァルテルの名が知られるようになったといいます。

82年にポルテーラの一員として迎え入れられ、
50年間で200曲以上のサンバを作曲したヴァルテルさん、
映画『モロ・ノ・ブラジル』にも登場していたので、ご存知の方も多いんじゃないんでしょうか。
ちなみにアルファイアッチとは仕立て屋のことで、本名はヴァルテル・ヌネス。
その本名でレコーディングをしているのが、田中勝則さんがプロデュースされた、
クリスチーナの90年作“RESGATE”に収録された11曲目。
マウロ・ドゥアルテ作の4曲をメドレーで、クリスチーナとデュエットしています。
この時がヴァルテル初のレコーディングだったそうで、
無名だったヴァルテルを当時起用していたなんて、さすが田中さん、スゴいなあ。

ソロ・アルバムは3作を残しましたが、
仕立て屋ヴァルテルをユーモラスに演出したジャケットのデビュー作が、一番思い出深いです。
若い頃はさぞモテたんだろうなあと思わせる男っぷりが魅力の歌い口で、
ジャケットを眺めていると、「いまだってモテてるぜ」と言わんばかりの表情にも見えます。
ちょうど『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』でコンパイ・セグンドがモテモテだった時期で、
キューバとブラジルのモテ爺対決!みたいなことを思いながら、聴いていたものでした。

今夜はヴァルテルさんのアルバムをじっくり聴き直そうと思います。

Walter Alfaiate "OLHA AÍ" Alma Produções AL1004 (1998)
Walter Alfaiate "SAMBA NA MEDIDA" CPC-UMES CPC039 (2002)
Walter Alfaiate "TRIBUTO A MAURO DUARTE" CPC-UMES CPC056 (2005)
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