SSブログ

Are you glad to be in America? ジェイムズ・ブラッド・ウルマー [北アメリカ]

Rough Trade.jpg

オディアン・ポープを聴いていたらジェイムズ・ブラッド・ウルマーも聴きたくなって、
“NO WAVE” “BLACK ROCK” “ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA?” の3枚を
一気に聴いちゃいました。
う~ん、血が沸き立ちますねえ。
ペイ爺さんがいみじくも表現された「鉈で薪をガシガシ割って行くような」ギターは、
30年ぶりに聴いても変わることはありません。

ところで、“ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA?”は
いまだにラフ・トレイド盤のオリジナルどおりにCD化されてませんね。
日本のみでCD化されてますけど、現時点のウルマーの写真を使ったのが×。
再プレスでジャケットがまた変わりましたが、これまたヘンなジャケでした。
オリジナルはインディらしい低予算のジャケットながら、
タイトルにひっかけたウイットが秀逸なデザインでした。

このアルバムは、LP時代にもジャケ違いが多かったんです。
ラフ・トレイドのセカンド・プレスは、マルディ・グラの写真が消え、地味なデザインに変わったし、
アメリカのアーティスツ・ハウスから出たLPは、カラフルなShigeo Okumuraのプリミティフ画で、
内容とはあまりにも不釣合いでした。
その点では内藤忠行さんの写真をあしらった日本盤が、なかなかよくできたデザインでした。

James Blood Ulmer_RT045.JPGそういえば、ラフ・トレイドからは、
当時シングルも切られたんですよ。
マルディ・グラの写真を全面にデザインしたものでした。
今もラフ・トレイドが原盤の権利を持っているのなら、
ぜひオリジナル・ジャケットでCD化してもらいたいものです。

[LP] James Blood Ulmer "ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA?" Rough Trade ROUGH16 (1980)
[7インチ] James Blood Ulmer "Are You Glad To Be In America? - T.V. Blues" Rough Trade RT045 (1980)
コメント(4) 

コメント 4

ペイ爺

この記事がアップされてからズーっと、"Are You Glad To Be In America?"のUKオリジナル盤を入手したいと思い続けていたんですけど、なかなか見つけることができずに、半ば諦めていました。
が、昨日、幸運にも偶然、このLPを入手することができました。

確かに、このオリジナル・ジャケットは、他のより良いですね。ジャケットだけでなく、レコードレーベルも含めて、例えばESPのような、手作りの温もりを感じさせるものです。

やっぱし、Ornette Colemanの影響はあるとは思いますが、同時にAlbert Aylerと結構近しい感じもしました。この"Are You Glad To Be In America?" と“At The "Golden Circle" Vol. 1”(BN) 、“Spiritual Unity”(ESP)とを続けて聴いてみた印象です。

by ペイ爺 (2010-08-19 16:17) 

bunboni

ぼくにはアイラーより、ブルースとの共通性を感じます。
ウルマーはJazz is the Teacher (Funk is the Preacher) としか言ってませんが、Blues is the Mother なんじゃないかと。
たとえば、ギター・スリムのギターに、ウルマーと感覚的に通じるものを感じてなりません。
by bunboni (2010-08-21 00:18) 

ペイ爺

Ornette Colemanが亡くなりましたね。“NO WAVE” “ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA?”や Ornetteの71年の“Paris Concert”、“The Empty Foxhole”など久しぶりに聴いています。
by ペイ爺 (2015-06-13 00:35) 

bunboni

ぼくにとってのオーネットは”DANCING IN YOUR HEAD” ”BODY META”。この2枚ばかりです。
by bunboni (2015-06-13 00:49) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。