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リトル・レミの復刻はいつの日か [南部アフリカ]

Kwela With Lemmy.JPG    Lemmy Special_ESL7026.JPG

最近のアフリカのリイシューものって、アフロ・ロック/ソウル/ファンクに偏りすぎてませんか?
ヨーロッパのコレクターがやたらと掘っているガーナやナイジェリアの音源は、
どれもB級・C級作品ばかり。
アフリカにはこんな程度の音源しかもう残ってないのかと思われそうで、イヤになります。
アフリカには未発掘の金鉱が、まだまだたーっくさんあるっていうのに!
もっとほかの分野や地域に目を向けてくれよというのが、ぼくの正直な気持ちです。

たとえば、まったく手つかず状態のスーダンとソマリア。
50年代からポピュラー音楽が発達していたという資料はあるものの、
50~70年代の音源など、まったく耳にしたことがありません。
戦乱等によって消失していなければ、
国営ラジオ局あたりにきっと音源があるはずと睨んでるんですけど。
フランシス・ファルセトさん、『エチオピーク』シリーズのコンプリートも結構ですが、
スーダンやソマリアにも目を向けてくれませんかねえ。

そういう意味で、イギリスのストラットから出た“NEXT STOP...SOWETO”は、
最近のアフリカン・ポップス・リイシューものでは、出色の編集内容でした。
南ア60~70年代のンバクァンガという分野も、まだまだ未発掘の分野です。
5月には第2集の発売が予定されているので、期待したいですね。
ところで、その“NEXT STOP...SOWETO”のライナーノーツには、
リトル・レミとスポークス・マシヤネのツー・ショットが載っているのが目を引きました。
レミがまだ子供だった50年代の二人のツー・ショット写真はありますが、
青年になったレミとマシヤネのツー・ショットというのは、見た覚えがありません。

この写真を見て思い出したんですけど、リトル・レミことレミ・スペシャル・マバーゾも
いまだに単独復刻が実現していませんね。
クウェーラだけでなくマラービの歴史的音源も、一部の有名どころを除いては未発掘で、
せめてリトル・レミくらいはぜひ単独CD化してもらいたいものです。

[10インチ] Little Lemmy Special Mabaso and others "KWELA WITH LEMMY AND OTHER PENNY WHISTLERS" Gallotone GLP119
[7インチ] Lemmy Special "Bra Lemmy / Sutha Sutha / Lasona / Mantshinglana" New Sound ESL7026
コメント(2) 

コメント 2

シャケ

bunboni さま
はじめまして、シャケと申します。
アフリカ音楽はほとんど聴かないですが、
リトル・レミ君の笛の音は、オーディブックで初体験し、
記憶から離れないほど、新鮮でした。
ソロ・アルバムがあるんですね、ぼくもCD化に一票!

過去記事からも参考にさせていただき幾つかCD購入しました。
特に、マリア・テレーサ・マルケスが大お気に入りです。
by シャケ (2010-04-21 00:36) 

bunboni

いらっしゃいませ。
オーディブックを聴いていらっしゃるのなら、ご存じかもしれませんが、
レミはアフリカン・ジャズ・パイオニアーズのアルバムにゲスト参加するなど近年まで活躍していたのに、リーダー作1枚もないのは、遺憾でありますよね。
上の10インチはレミ中心ではあるんですけれど、ほかの吹き手たちも入っていて、ソロ・アルバムとはちょっと言えないかも、です。ちなみに12インチもあって、拙著『ポップ・アフリカ700』に写真を載せてあります。
by bunboni (2010-04-21 08:38) 

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