ヌムール・ジャン=バチスト没後25周年 [カリブ海]
5月18日はコンパ・ジレクトでハイチ音楽の一時代を築いた、ヌムール・ジャン=バチストの命日。
今年でちょうど25年目にあたるんですね。
この機会に手元にあるヌムールのCDを聴きながら、自分のメモを整理しておこうと思います。
Ensemble Aux Calebasses "ENSEMBLE AUX CALEBASSES" Mini MRSD2031 (1958)
原盤はクックの1186番。CDでは曲順が少し入れ替わっていて、A面5・6曲目が9・10曲目に配置されている。またB面1曲目の“Villa Créole”が“2 Pti Piti Kalbas”と改題されている。
Julien Paul Et L’Ensemble Aux Calebasses De Nemours Jn. Baptsite "THE LIVING LEGEND" Hip HIP2014 (1958)
ライナーには、ヌムールたちの専属ナイトクラブ、オ・カルバスで58年に録音したとのクレジットあり。
ジャケットにはLiveの文字があるものの、ライヴ演奏にあらず。
ヌムールたちは58年7月にニューヨークをツアーし、帰国後の59年にパラジュームというナイトクラブの専属となり、バンド名を「アンサンブル・オ・カルバス」から「アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチスト」へと変える。CDのバンド表記からすると、録音は渡米直前のものと思われる。上記のクック盤と同年の録音とは思えない、完成されたコンパ・ジレクトが聞ける。
Nemours Jean Baptiste Aux Calebasses "A VISIT TO HAITI" Seeco SCCD9111 (1959)
原盤はシーコの9111番。CDジャケットは、シーコが80年に再発した“25EME ANNIVERSAIRE DU COMPAS DIRECT 1955 - 1980”(9334番)のジャケットのヌムールの絵を流用したもの。CDのバック・インレイは、オリジナルのシーコ盤のジャケット・デザインから、ハイチに来た白人観光客夫婦を取り除くトリミング処理をして使用している。現在は、赤地にヌムールのモノクロのポートレイトをデザインしたCDで再発されている。
Nemours Jn. Baptiste "MUSICAL TOUR OF HAITI" Ansonia HGCD1280 (1958, 1960)
原盤はアンソニアの1280番(アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチスト名義の60年録音)に、1238番からアンサンブル・オ・カルバス名義の58年録音7曲を追加したもの。アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチストの歌手はルイ・ラーエン、アンサンブル・オ・カルバスの歌手はジュリアン・ポール。
Nemours Jean-Baptiste "THE SENSATION OF THE DAY" Ibo 107 (1961)
Ensemble Nemours Jn-Baptiste "NOUVEAUX SUCCÈS" Ibo 114 (1962)
Super Ensemble De Nemours Jn. Baptiste "ROBE ENTRAVE" Ibo 117 (1963)
Super Ensemble Nemours Jean-Baptiste "LES TROIS DANGERS" Ibo 127 (1965)
Nemours Jn. Baptiste "HAITI" Ibo 130 (1966)
Ensemble Nemours Jn. Baptiste "HAITI CHERIE" Ibo 131 (1966)
アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチストのイボ時代のアルバム。
127番のジャケットに写るのは、左がリシャール・デュロソー(アコーディオン)、
中央がヌムール、右がレイモン・ガスパール(ギター)。
リシャール・デュロソーは昨年ミニ・オール・スターズの一員として来日した。
Nemours Jean-Baptiste "LIVE - À CABANE CHOUCOUNE" Relax Disco RDR011
2002年に突然CD化された音源で、録音年は不明。レパートリーから考えると、66~67年頃か。
1曲目は12分を超す長尺の演奏で、
デュロソーのアコーディオン・ソロをたっぷりとフィーチャーするなど、ラフな感じの演奏。
客を入れず、ナイトクラブのキャバンヌ・シュクーヌで録音したものと思われる。
Super Ensemble Nemours Jean Baptiste "SUPER ENSEMBLE NEMOURS JEAN BAPTISTE" Marc CD208 (1970)
Nemours Jn Baptiste et Webert Sicot "UNION" Delta 2005 (1983)
デルタ盤は、ヌムール晩年に残した良きライヴァル、ウェベール・シコーとの共演作。
おそらくラスト・レコーディング。
今年でちょうど25年目にあたるんですね。
この機会に手元にあるヌムールのCDを聴きながら、自分のメモを整理しておこうと思います。
Ensemble Aux Calebasses "ENSEMBLE AUX CALEBASSES" Mini MRSD2031 (1958)
原盤はクックの1186番。CDでは曲順が少し入れ替わっていて、A面5・6曲目が9・10曲目に配置されている。またB面1曲目の“Villa Créole”が“2 Pti Piti Kalbas”と改題されている。
Julien Paul Et L’Ensemble Aux Calebasses De Nemours Jn. Baptsite "THE LIVING LEGEND" Hip HIP2014 (1958)
ライナーには、ヌムールたちの専属ナイトクラブ、オ・カルバスで58年に録音したとのクレジットあり。
ジャケットにはLiveの文字があるものの、ライヴ演奏にあらず。
ヌムールたちは58年7月にニューヨークをツアーし、帰国後の59年にパラジュームというナイトクラブの専属となり、バンド名を「アンサンブル・オ・カルバス」から「アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチスト」へと変える。CDのバンド表記からすると、録音は渡米直前のものと思われる。上記のクック盤と同年の録音とは思えない、完成されたコンパ・ジレクトが聞ける。
Nemours Jean Baptiste Aux Calebasses "A VISIT TO HAITI" Seeco SCCD9111 (1959)
原盤はシーコの9111番。CDジャケットは、シーコが80年に再発した“25EME ANNIVERSAIRE DU COMPAS DIRECT 1955 - 1980”(9334番)のジャケットのヌムールの絵を流用したもの。CDのバック・インレイは、オリジナルのシーコ盤のジャケット・デザインから、ハイチに来た白人観光客夫婦を取り除くトリミング処理をして使用している。現在は、赤地にヌムールのモノクロのポートレイトをデザインしたCDで再発されている。
Nemours Jn. Baptiste "MUSICAL TOUR OF HAITI" Ansonia HGCD1280 (1958, 1960)
原盤はアンソニアの1280番(アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチスト名義の60年録音)に、1238番からアンサンブル・オ・カルバス名義の58年録音7曲を追加したもの。アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチストの歌手はルイ・ラーエン、アンサンブル・オ・カルバスの歌手はジュリアン・ポール。
Nemours Jean-Baptiste "THE SENSATION OF THE DAY" Ibo 107 (1961)
Ensemble Nemours Jn-Baptiste "NOUVEAUX SUCCÈS" Ibo 114 (1962)
Super Ensemble De Nemours Jn. Baptiste "ROBE ENTRAVE" Ibo 117 (1963)
Super Ensemble Nemours Jean-Baptiste "LES TROIS DANGERS" Ibo 127 (1965)
Nemours Jn. Baptiste "HAITI" Ibo 130 (1966)
Ensemble Nemours Jn. Baptiste "HAITI CHERIE" Ibo 131 (1966)
アンサンブル・ヌムール・ジャン=バチストのイボ時代のアルバム。
127番のジャケットに写るのは、左がリシャール・デュロソー(アコーディオン)、
中央がヌムール、右がレイモン・ガスパール(ギター)。
リシャール・デュロソーは昨年ミニ・オール・スターズの一員として来日した。
Nemours Jean-Baptiste "LIVE - À CABANE CHOUCOUNE" Relax Disco RDR011
2002年に突然CD化された音源で、録音年は不明。レパートリーから考えると、66~67年頃か。
1曲目は12分を超す長尺の演奏で、
デュロソーのアコーディオン・ソロをたっぷりとフィーチャーするなど、ラフな感じの演奏。
客を入れず、ナイトクラブのキャバンヌ・シュクーヌで録音したものと思われる。
Super Ensemble Nemours Jean Baptiste "SUPER ENSEMBLE NEMOURS JEAN BAPTISTE" Marc CD208 (1970)
Nemours Jn Baptiste et Webert Sicot "UNION" Delta 2005 (1983)
デルタ盤は、ヌムール晩年に残した良きライヴァル、ウェベール・シコーとの共演作。
おそらくラスト・レコーディング。
2010-05-18 06:14
コメント(3)
おっしゃ!お買い物ガイド、お買い物ガイド。参考になります。アリガタヤー!
ところでヌムール楽団で一番好きな歌手は誰かいますか?私はミニのメルシーヌムール盤の歌手、ウィリー・ラクロワが涙が出るほど好きなんです。ウィリーが実際にヌムール楽団で歌ってた盤ってあるのかなぁ~?
by 土木作業員 (2010-05-18 21:36)
ミニの2枚組“PURE GOLD”でのウィリー・ラクロワは、味わい深くって良かったですね~。
ヌムール楽団は常に2~3人の歌手を擁していて、アルバムごとメンバーも交代していったので、歌手を聴き分けるのは、ちょっとたいへんですねえ。
メンバーが記載されているレコードで、ウィリー・ラクロワの名前が出てくるのは、
69年のイボ盤144番と149番に70年のイボ盤151番ですが、いずれも未CD化です。
上に載せたCDでは、ゆいいつ70年のマルク盤で、3人の歌手の一人にクレジットされています。
by bunboni (2010-05-18 22:24)
濃いご指導、ありがとうございます。殆んど未CD化でしたか。。。探してみます。長い旅になりそうです。どこかにごっそりIbo盤落ちてないかなぁ。
by 土木作業員 (2010-05-19 07:04)