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成熟したファロファ・カリオカの卒業生たち ロジェー [ブラジル]

Brasil Em Brasa.JPG    Roge.JPG

某オンライン・ショップの特価セールに載っていたジャケ写のサイズが横長で、
これはひょっとしてデジパック仕様ではと思い、オーダーしてみたら、ビンゴ!
オリジナル盤を500円でゲットできちゃいましたー、ラッキー♪

あ、すみません。なんのことやら、わかりませんね。
去年、サンバ・ソウルの若手シンガー、ロジェーの2作目を買ったんですけどね。
ぼくが買ったのは、フツーのプラケのCDだったんです。
ところがその後ロジェーのサイトを見にいったら、デジパックで写っているじゃありませんか!
ジャケットのイラストがすごくイカしてるだけに、サイズの大きいデジパックの方が断然いい。
初回プレスだけデジパックだったのかなぁ、くっそうと、地団駄を踏んだのであります。

届いたデジパックCDを見て、あれ?と思ったのは、CD番号が001盤だったこと。
前に買ったジュウェル・ケース仕様のCD番号は002盤だったので、番号が1番若い。
中身はおんなじなのに、なんで番号違い??? 
普通、初回プレスとセカンド・プレスだけで番号は変えませんよね? なんで?

えーと、まあ、そういう細かいことがいちいち気になるのは、
それだけお気に入りの証拠なんですが、ところでロジェーって知ってますか? 
日本では話題にも上らず、ほとんど知られていないみたいですが
セウ・ジョルジ、ガブリエル・モウラ、ジョヴィ・ジョヴィニアノなど、
ファロファ・カリオカの元メンバーたちとの共作で占められた03年のデビュー作は、
キャッチーなメロディー揃いのゴキゲンなアルバムで、知られざるサンバ・ソウルの傑作でした。

♪ヤキソバ!ヤキソバ!カニ~ ヤキソバ!ヤキソバ!テッカマキ!
ヤキソバ!ヤキソバ!ヤキソバ!ショ~ユ~♪
お茶目なリフレインが、めちゃくちゃファンキーなガブリエル・モウラ作の“Japonesa” は、
いかにもストリートのアンちゃん気分が充満なトラックで、
当時うちの二人の娘たちにも、「おもしろーい」と大ウケでありました。

そんなわけで、2作目も首を長くして待っていたわけなんですが、
5年を経た2作目はやんちゃなソウル/ファンク色がすっかり後退し、
ポップ感覚を備えた奥行きのあるサンバ・ロックを聞かせてくれます。
なるほど5年も経つと、すっかり大人になるというか、
歌声は落ち着きを増し、サウンドも重心が深くなり、成長ぶりを感じさせます。
2作目ではガブリエル・モウラのほか、アルリンド・クルスとも共作をしていて、
身のこなしも軽やかな、小回りの利く生音重視のサンバ・ソウルを楽しませてくれます。
ファロファ・カリオカ一派の卒業生たちも、すっかり成熟したということでしょうか。

Rogê "BRASIL EM BRISA" no label RG0001 (2008)
Rogê "ROGÊ" Musica & Midia Re0221 (2003)
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