ブラジルのビート エウテルペ [ブラジル]
ペセ・カスティーリョのデビュー作、ほんといいですね。
ブラジルにひさしぶりに現れた、才能豊かなメロディー・メーカーだと思います。
毎朝の通勤で聴いてるんですけど、ふた月たっても全然飽きません。
あ、といってもディスク1の方の話で、インスト集のディスク2はちっとも聞いてないんですけど。
2枚組じゃなくて、別々に出せばよかったのにねえ。
さて、そんなところに、またしても嬉しくなるMPBアルバムが増えちゃいました。
それがこのエウテルペさん。ブラジル北部ロライマ州都のボア・ヴィスタ出身という、
新進女性シンガー・ソングライターのデビュー作です。
モデルみたいな容姿に、才気あふれるといった感じの顔立ちをした、
才色兼備な美人さんであります。
アルバム・タイトルに『ブラジルのビート』と記しているように、
アフロ・ルーツのカポエイラのリズムからアルバムはスタートし、
リオのガフィエイラやジャクソン・ド・パンデイロのココなど、
ブラジル各地の文化をモチーフにした曲を歌っています。
ナチュラルで柔らかな歌い方が好ましく、
ロベルタ・サー同様、自然体で歌う爽やかな歌い口に魅力のある人です。
サンバ・ソウル調の曲では、下町姉御のパウラ・リマが、
山の手ワーキング・ウーマンに変身した風な趣。
知的すぎず、ポップすぎず、ワイルドすぎずという、
すべてが絶妙なバランス感で保たれている作品。
そこにかつてMPBが持っていた、良質なアーティスティック性を感じさせます。
ジャケット・デザインも秀逸なんですが、ちょっと残念なのが、アーティスト名の赤いロゴ。
全体のバランスを崩していて、ちょっと無神経だなあと思ったら、
エウテルペのMySpaceには、右下に小さくアーティスト名が書かれたジャケットが載っています。
このデザインの方が断然いいんだけど、このヴァージョンのプレスはないのかしらん。
Euterpe "BATIDA BRASILEIRA" Funarte 199.023.114 (2010)
2010-07-05 06:37
コメント(2)
初めまして!
ブラジル ロライマ州にすんでいます。
エウテルペは私の親友です。彼女からどうやら日本語のブログで彼女のCDについて書かれているみたいだから確認してほしいと頼まれて訪れました。彼女のフアンでもある私にとってとてもステキなコメント、とて嬉しく感じました。翻訳して彼女にも伝えました。とても喜んでどうぞよろしくつたえてほしいとのこと。
私のブログでは時々ブラジルのミュージックの翻訳などしているので良かったらご覧になってください。
by ニール (2013-01-20 16:07)
地球の裏側からようこそ、いらっしゃいました。
エウテルペさんに翻訳していただいたとのこと、
ありがとうございました。
こちらこそ、エウテルペさんによろしくお伝えください。
by bunboni (2013-01-20 16:20)