SSブログ

シカゴ・ブルースの若頭 ジュニア・ウェルズ [北アメリカ]

Junior Wells.jpg

うぉっ、66年のジュニア・ウェルズのライヴ音源! こんなのがまだ出てくるんだぁ。
しかも共演はジ・エイシズですよ。う~ん、シビれますねえ。

66年といえば、かの名盤“HOODOO MAN BLUES”をリリースした翌年、
まさにジュニアが一本立ちして、伸び盛りの時期のライヴじゃないですか。
音質はけっして良好とはいえませんが、そんな音質をものともしない内容の充実ぶり。
1曲目から若さほとばしるジュニアの男っぷりに、圧倒されます。

ジュニアの艶っぽいヴォーカルに瞬発力のあるハーモニカ・プレイ、
MCもナマナマしく臨場感たっぷりで、ジュニアってほんとに色気あるなあ。
シカゴ・ブルースの定番ナンバーを揃えたレパートリーも、
当時のジュニアの充実度を見事に伝えていますね。

そしてバックを支えるフレッド・ビロウのしなやかなドラミングにも、背筋がぞくぞくします。
シャッフルでのビロウのドラミングの気持ちよさといったら、もー、最高。
バンド全体を包み込む大きなウネリを作り出しているのは、ビロウのプレイならではでしょう。

ジュニアとジ・エイシズは50年代初め、フォー・エイシズとして活動してたので、
これは再会セッションともいえるわけですけど、日本人にとってはこの共演って、
第1回と第2回のブルース・フェスティバルのタッグ・マッチみたいなもの。
知ってますか? ブルース・フェスティバル。
第1回は1974年、ぼくは高校1年生でしたけど、
ロバート・ジュニア・ロックウッドとジ・エイシズをナマで観れたなんて、
今思えば、すごい体験ができたもんです。
そして翌年の第2回では、ジュニア・ウェルズとバディ・ガイがやってきたんでした。

この時は、酔っ払いのブルース・ファンがジュニアに心ないヤジをとばし、
最悪の雰囲気になったんです。あの不快な記憶と後味の悪さは忘れられません。
あの当時のブルース・ファンって、ガラは悪いし、小汚い連中が多くて、
あんな大学生にはなりたくないねーって、ひそかに思ってたことを覚えてます。
ジュニアはソウルふうのファッションをバチッとキメて、カッコよかったんですけどね。
ビンボくさい格好してブルース・ファンを気取るような頭でっかちには、
ジュニアのヒップなカッコよさがわかんなかったんでしょう。

Junior Wells & The Aces "LIVE IN BOSTON 1966" Delmark DE809
コメント(2) 

コメント 2

ZawaJawa

ジャケ写がストレートでカッコイイですね。
彼のダンディズムを感じますね。
by ZawaJawa (2010-11-12 16:01) 

bunboni

うん! ジュニアにはダンディズムって言葉がピッタリですね。
by bunboni (2010-11-12 19:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。