アンカラへ旅立った娘 ジェラール・ギュゼルセス [西アジア]
高校2年の次女がトルコへと旅立ちました。
130カ国から千人を超す子供たちが参加する、「国際トルコ語オリンピック」へ出場するためです。
学校の先生の勧めでトルコ語教室へ通っているうちに、話がとんとん拍子で進み、
オリンピックの歌唱部門へ出場することになったんですね。
そんなオリンピックがあることも知らず、
娘からトルコに行きたいと相談された時は面くらいましたけど、
ぼくが一緒についていきたいくらいで、おお!ぜひ行ってこいと即答したものです。
ぼくも初めて海外に行ったのが高校2年の時だったので、
彼女にとってこのトルコ行きは、得難い体験ができるはずです。
オリンピックは約2週間アンカラで開催され、娘は学校行事の関係で、
閉会式を待たずに帰国する予定となっているんですけれど、
どんな土産話を持ち帰ってくるのか、いまから楽しみです。
娘を成田まで見送り、家に戻って思わず手を伸ばしたのが、
トルコの名歌手ジェラール・ギュゼルセスの往年のSP録音。
15年くらい前に出た復刻集を愛聴していましたが、
最近新たなリイシュー作を手に入れたところでした。
ジェラール・ギュゼルセスは、ヌーレッティン・セルチュクが完成させたトルコの古典声楽を、
大衆的なくだけた感覚で歌い、ナイトクラブの人気を集めた人。
ヌーレッティンの洗練とは対照的な、野性味のある歌が魅力です。
イラン古典声楽のタハリールにも似た技巧を用いますが、
どこか無骨なところがジェラールの持ち味といえます。
あー、ぼくもアンカラへ飛んでいきたくなりますね。
Celâl Güzelses "ŞARK BÜLBÜLÜ - KLASIKLER 1" Kilic no number
Celâl Güzelses "BIR GÜZEL KI" Coskun 96.34.Ü.044.109
2011-06-16 00:00
コメント(8)
先月、かみさんが母親と一緒に、トルコを十日間ほど旅してきたわけですが、すっかりファンになって帰って来ました。挙句の果てに、将来は数年間住んでみたいなどと、言い出す始末。
娘さんもきっと楽しい思い出を持って帰っていらっしゃるでしょうね。トルコの産業は伸びているので、彼女が大人になった時には、トルコ語も今より需要が高いはずでしょう。
おぎてつ
by ogitetsu (2011-06-16 22:04)
将来彼女がトルコ人男性と結婚したら、イスタンブールに遊びに行けるかしらん、なぞと気の早い夢想をしたりして(^-^)
とにかく楽しい思い出をいっぱい作って、帰ってきてほしいです。
by bunboni (2011-06-16 22:34)
トルコ生活の実際については、漫画ですが高橋由佳里の「トルコで私も考えた」をオススメします。
by dai626ku (2011-06-19 07:11)
ありがとうございます。
娘が帰国したら、勧めてみます。
by bunboni (2011-06-19 07:57)
昨年娘がトルコ語オリンピックに参加しました。3月に高校を卒業した後、そのままトルコに住み着いて、アンカラ大学付属語学学校トメルを卒業。現在夏休みで一時帰国中。9月からトルコの大学に通います。
お嬢さんのご健闘を祈ります。
by うまうまま (2011-06-27 12:37)
嬉しいコメントをありがとうございました。
先日トルコの新聞に娘の写真が載って、びっくりしたところです。
うまうままさんのお嬢さんがトルコ語オリンピックをきっかけに大きな飛躍をされたように、
わが娘にとっても人生の良い転機となるといいんですが。
引っ込み思案で何事にも消極的だった娘が、はじめて積極的になった事件には違いないので、
今後の展開を親としては楽しみにしております。
by bunboni (2011-06-27 22:02)
今年はギュル大統領が会場にお見えになったとかで娘がうらやましがっています。トルコ語オリンピックは、コンテストだけでなく平行して行われる国際見本市にたくさんのトルコ人が詰め掛けて、日本ブースは例年大人気。お嬢様ももみくちゃになったことでしょうね。宿舎のホテルから会場への移動のバスも各国の国旗をたらして走り、それを見たみんなが手を振ってくれるという話です。世界中のトルコ語を話す友達ができて、本当に忘れられない思い出になりますね。
by うまうまま (2011-06-28 00:22)
明日帰国する娘から土産話を聞くのが、ますます楽しみです。
by bunboni (2011-06-28 06:45)