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マルチニーク娘の見た東京 ゴールディー [カリブ海]

Goldee.JPG

まばゆい夏の光を浴びるセクシーな唇に、思わず吸い込まれそうになるジャケット。
マルチニーク出身の女性歌手ゴールディーのデビュー作です。
2年前にリリースされていたなんて、ぜんぜん知りませんでしたけど、出会えてよかったぁ。
これがとびっきりスウィートなのなんのって♡♡♡
この夏は、このアルバムでキマリですっ!

ズークRNBのシンガーとのことですが、ズークぽさはほとんどなく、
フレンチ・カリブ版オーガニック・ソウルといった仕上がりですね。
ゴールディーのスウィート・ヴォイスを、
ヴァイオリンやギターのアクースティックな弦の響きや、
ソプラノ・サックスなどが彩りを添えています。
トーク・ボックス使いのヒップ・ホップふうトラックもありますけど、
全体には生音をいかしたオシャレなサウンドとなっていて、
去年のジョヴァンカに匹敵する上質なポップスといえます。

ゴールディーのモデルばりのプロポーションも目を見張り、
ライナーをめくりながら、顔ちっちゃ!足長っ!と思わず叫んじゃいましたが、
お顔の方も、なんだかアリシア・キーズに似てるような気がします。

ほとんどフランス語で歌っていて、このキュートな歌声、誰かに似てるなあと思ったら、
ズーク・マシーンの初代シンガー、ジョエル・ウルスルですね。
でも、お色気をふりまくジョエルより、ゴールディーの方がもっと自然な歌い方で、
作ったキュートさでなく、自然ににじみ出るスウィートさを持った人といえます。
押しの強さがまるでなくて、引っ込み思案な性格なのかな?と思わせるか弱く、
はかなげな歌いぶりに、オトコ心をきゅんきゅんくすぐられますよ。

マルチニーク色はほとんどありませんが、
クレオール語で歌うビギンふうの10曲目には、やはり耳をそばだてられます。
この曲に続きレゲエへと流れていく終盤が、アルバムの山場でしょうか。

すっかりお気に入りとなって、ここ毎日聴いていたんですが、
アルバム2曲目“Chaque Jour” のヴィデオをYouTubeで観てびっくり!
なんと舞台は東京で、ゴールディーがワン・ルームの部屋を出て、
JRに乗ったり、渋谷や新宿の街を歩いたりしてるじゃありませんか。
意識していた日本人男性と、コンビニの前でばったり出会うというストーリーになっています。
マルチニークの人の目には、この東京の風景、いったいどんなふうに映るんでしょ。

Goldee "LE MOI DE MAY" Aztec Musique CM2249 (2009)
コメント(4) 

コメント 4

dai626ku

紹介を読んで、この夏用にいいのではと思い、入手しました。
たしかにフレンチ・カリビアンの味は薄いですね。
意外に近いと感じたのが、以前よく聴いたトニ・ブラクストンのアルバム、ザ・ヒ
ートでした。
東京を舞台にしたクリップもあるのですから、日本で小規模なライブでもやって
くれれば、と思いますが、ジョヴァンカくらいのヒットがないとムリなのかも。
ジョヴァンカはFMで今もよくかかり、私もビルボードに行ったくらいですから。
by dai626ku (2011-07-17 10:16) 

bunboni

トニ・ブラクストンの“THE HEAT”! ぼくも愛聴しました。
それは思いつかなかったなあ。さっそく聴いてみよう。
by bunboni (2011-07-17 10:39) 

ケンジキエン

私も買っちゃいました。アリシア・キーズ、トニ・ブラクストンといった私のわからない名前が挙がっていますが(すいません、守備範囲があまり広くないもので…)、私はもっと遥かに身近な歌手を思い出しました。そう、聖子ちゃん。もちろん、今の松田聖子でなく、デビューしてまだ3年ほどで、音楽的には彼女のピークであったころの80年初頭の聖子。声がすごく甘口なのに、のどごしが非常に爽やかで、意外にもべたつかないというところが共通点。ライナーやジャケットの素晴らしく魅力的なゴールディーの容姿を見るにつけ、CDでなくLPで欲しかった、と思うのは私だけでしょか?
by ケンジキエン (2011-08-22 21:10) 

bunboni

初期松田聖子説まで出てきました! みんなお気に入りの証拠ですね。
LPジャケット、欲しいですね!
by bunboni (2011-08-22 21:31) 

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