肉食系ニュー・オーリンズ・ファンク ダンプスタファンク [北アメリカ]
あぁぁぁぁ、きもちえぇ~~。
やっぱこういうコテコテのファンクが、ぼくには一番だぁぁ。
だって理屈抜き、血が騒ぎますもん。
ダンプスタファンクのダーティでブラッキーなグルーヴに身悶えます。
これが初フル・アルバムというダンプスタファンク、いったいどういうグループかと思いきや、
キーボードにアーロン・ネヴィルの息子のアイヴァン・ネヴィル、
ギターにアート・ネヴィルの息子のイアン・ネヴィル、
ネヴィル・ブラザーズ・バンドの現メンバーのニック・ダニエルズと
元メンバーのトニー・ホールのツイン・ベース、
そしてレイモンド・ウェーバーのドラムスという豪華メンバー。
なるほどこのメンツならいいわけだと、簡単に片づけちゃいけません。
いくら毛並みがいいからといって、親の七光りで
70年代ファンクばりの肉体感を獲得できるわけじゃないですからね。
どろりとした濃い口のサウンドを横溢するエネルギーは、
イマドキのセンスを越えた才能が集まったことを証明しています。
スタジオ・ライヴでイッパツ録りしたようなストレイトなサウンドが、とにもかくにも快感。
インディ制作は弱みでなく、作りこんだプロダクションのトロンボーン・ショーティの去年の傑作が、
かえってまだるっこしく聞こえるほど、直球の強みを発揮したアルバムとなっています。
そういえば、ぼくは世間大絶賛のギャラクティックにぜんぜん反応できなくて、
ああ、とうとう自分も年寄りになっちまったのかと落ち込んでたんですが、
ダンプスタファンクを聴いて、年のせいじゃないと思い直しましたね。
ジャムバンド系のファンクって、サウンドがクリーンすぎて、腰に来ないんですよ。
草食系若者向けのファンクじゃ、70年代ファンクを体験したオヤジは踊れません!
近頃濃ゆいファンクが聴けなくなったとお嘆きの
肉食系中高年オヤジの皆様方、聴くしかありません。
Dumpstaphunk "EVERYBODY WANT SUM" no label no number (2010)
2011-06-24 00:00
コメント(3)
がおーーー(肉食系)
bunboniさんこんにちは。
Ivan Neville & Dumpstaphunk、ライブチラ見してきました。確かにパワフル!!こてこてのどファンク!!でした。ただ肉食すぎて私はちょっと腰が引けてしまいました(弱)。こんなにグイグイこられたら、どうしたらいいのか、、、いやん、、、!!的な。修行がたりません。bunboniさんの文章読んで、再挑戦したくなりました☆
by yucca (2011-06-24 13:37)
これ最高ですね。
塵も芥も飲み込んだヘビー級ファンクにやっぱこれだよ!これ!と思わせてくれます。
ギャラクティックじゃなくこっちに反応してしまうということは、晴れて肉食系中高年オヤジの仲間入り。喜ぶべき……ですよね。もちろん。。。
by Astral (2011-06-24 21:58)
yuccaさま
ぐがぁ~、ニュー・オーリンズでライヴ観たんですかっ!
う、うらやましい…。ダンプスタファンク乞来日!
今年の夏も熱中症に負けじと、
汗だらだら流しながらダンス!ダンス!ダンス!の1枚です。
Astralさま
喜ぶべきですとも。ファンクはオツムで聴くもんじゃなく、ケツが動くかどうかですって。
by bunboni (2011-06-24 22:15)