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ペルーのチャランゴ ハイメ・グアルディア

Jaime Guardia Mi Voz Y Mi Charango.JPG   Jaime Guardia Charango Peruano En Mexico.JPG

ハイメ・グアルディアのアルバムを聴いている時って、
ペルーの山岳音楽を聴いているという意識が、どっか飛んじゃってる気がします。
逆に言えば、ウァイノを聴きたくなった時って、ハイメのCDには手を伸ばしませんね。

もちろんハイメ・グアルディアは、ペルー山岳音楽のチャランゴの達人で、
ハイメのウァイノは絶品なわけですけど、
それ以上にハイメの歌とチャランゴ演奏が芸術の域に達していて、
ペルー山岳音楽うんぬんのレベルを超えたアーティストだからこそ、
そんなふうに感じるんだと思います。

ハイメ・グアルディアと同じことを感じさせる演奏家に、
ベネズエラのクアトロ奏者チェオ・ウルタードやハワイのウクレレ奏者オータサンがいます。
要するにその楽器のヴァーチュオーソで、ずば抜けた天才クラスの人の演奏には、
ジャンルを超越した音楽の神様が宿っている、ってことなんじゃないでしょうか。
ベネズエラの都市弦楽を聴くとか、ハワイ音楽を聴くとかじゃなくて、
チェオ・ウルタードのクアトロや、オータサンのウクレレを聴くというふうに。

そんなことを、最近入手したハイメのペルー盤CD2タイトルを聴きながら、あらためて思いました。
“MI VOZ Y MI CHARANGO” は、
ハイメの代表作といえるイエンプサ盤LD1590のストレイトCD化で、
“CHARANGO PERUANO EN MEXICO” も、
76年のメキシコ、ディスコ・プエブロ盤DP1017が原盤。
メキシコ盤LPは3面開きのジャケットでしたけど、ペルーでもLPは出たんでしょうか。
2枚とも、ハイメのキレのいいチャランゴの至芸が堪能できる名作です。
メロディーに華麗な装飾を施しながら爪弾くきらびやかな音色はまさに絶品で、
トレモロのあとにさっと消音する奏法が、独特のビート感を生み出しています。

Jaime Guardia El Charango Del Peru.JPG   Jaime Guardia Y Su Charango.JPG

ハイメのCDでは、95年の日本編集のボンバ盤をそのままペルーのイエンプサがリリースした
“EL CHARANGO DEL PERÚ” が一番入手しやすく、
今年の春頃、表紙を変えて再プレスされたCDが日本にも入ってきましたね。
ほかにもコンフント・リラ・パウシーナ名義のアルバムで、
ハイメのソロ・アルバムから追加された5曲を聴くことができます。
このCDは2イン1形式になっているので、ライナーをひっくり返すと、
ハイメのジャケットに変えることもできます。

Jaime Guardia & Ricardo Alvarez.JPG   Cuarteto Musical Pauza De Jaime Guardia.JPG   Jaime Guardia De Ayer, Hoy Y Siempre.JPG

そのほか、ケーナのリカルド・アルバレスとの共演やクアルテート編成のアルバムもあり、
新しいところでは、02年作でも衰えぬチャランゴのプレイと滋味あふれる歌声が聴けます。
ただ残念なのは、ハイメが孤高の存在となってしまい、
ハイメを継ぐチャランゴ奏者がペルーから現れなくなってしまったこと。
そのせいで、チャランゴの主流がペルーからボリビアへと移ってしまった面も否めませんね。

Jaime Guardia "MI VOZ Y MI CHARANGO" Carlos Guardia no number
Jaime Guardia "CHARANGO PERUANO EN MEXICO" Carlos Guardia no number (1976)
Jaime Guardia "EL CHARANGO DEL PERÚ" Iempsa CD91150171
Conjunto Lira Paucina, Jaime Guardia "CONJUNTO LIRA PAUCINA / JAIME GUARDIA Y SU CHARANGO" Iempsa CD91150077
Jaime Guardia & Ricardo Alvarez "CON TODO MI CORAZON" Disco Independientes CD9030
Cuarteto Musical Pauza "EL SENTIR DEL PUEBLO" Disco Independientes CD9047
Jaime Guardia "DE AYER, HOY Y SIEMPRE" Carlos Guardia no number (2002)
コメント(4) 

コメント 4

土木作業員

正にそのとおり!たしかに私もハイメ・グアルディアを聴いてる時は、ペルーの山岳音楽という意識は、すっ飛んでます。この不思議な音の一粒一粒の構造はどうなってンの?と引き込まれて聴きわけてると、突然立ち上がってくる奥深いニュアンスと慎ましくも気品ある佇まいに、呆然としますよ。人間が到達しうる最も汚れない芸術の極致。孤高です。アバンギャルドです。
しかし、bunboni さんの表現は、いつもいちいち的確で、共感できるなあ~。
by 土木作業員 (2011-07-12 21:30) 

bunboni

おそれいりますです。
「孤高」だけでなく、「アヴァンギャルド」ですか! う~む、なるほど。
by bunboni (2011-07-12 22:03) 

ナックル

文章の中に出てくる チェオ・ウルタード ですが、この人は歌もうまいですね!
Cheo cuenta Boleros という、おそらく2010年に出たCDですが、渋く ハイブロウです。
by ナックル (2011-07-18 00:41) 

bunboni

白ジャケ・蝶ネクタイ姿のチェオがピアノの脇でポーズつけてるやつですね。チェオ・ファンのぼくも、さすがにこれには手を伸ばせなかったんだけど、今度挑戦してみます。

by bunboni (2011-07-18 09:20) 

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