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チカーノ・ラップ初体験 アクウィッド [北アメリカ]

Akwid  PROYECTO AKWID.JPG   Akwid KOMP 104.9 RADIO COMPA.JPG

はぁ~、こんなヒップ・ホップがあるんですねぇ。ぜんぜん知りませんでした。

トランペット×2、トロンボーン、クラリネット、チューバを含むブラスバンドをバックに、
スペイン語でラップするチカーノ・ラップ。
バンダ・ラップと呼ばれる生音サウンドに、うん、これならヒップ・ホップ門外漢でも楽しめますね。

聴いているのは、チカーノ・ラップの人気兄弟デュオという、
アクウィッドの03年のファーストと04年のセカンドです。
メキシコのミチョアカン出身というセルヒオとフランシスコのゴメス兄弟は、
幼い頃にロサンゼルスに渡り、チカーノが多く暮らすサウス・セントラルで育ったといいます。
こういう経歴だと、いわゆるギャングスタ・ラップかと想像するんですけど、
この二人はそういうハードコアな過激タイプではないので、
気の弱いおじさんでも安心して聴けるというわけです。

ちなみにこの二人、05年に来日もしているんですね。
竹芝のチカーノ系ヒップ・ホップのイベントに出演して、
会場に集結した北関東のローライダーのヤンキーたちを喜ばせたのだとか。

ファーストではブラスバンドをフィーチャーしたトラックは半分くらいで、
あとはフツーのヒップ・ホップ幕の内といった感じなんですが、
架空のラジオ番組仕立てとしたセカンドの方は、よりメキシコ色を強めていて、
ブラスバンド入りのバンダ・ラップばかりでなく、
「キサス・キサス・キサス」などの大甘ボレーロにラップを加えてみたり、
キュートな女声をアクセントにしたナンパなトラックありと、あれやこれや楽しませてくれます。

なんでもファーストは、03年末で20万枚を売り上げ、ラテン・グラミーの
ベスト・ラテン・ロック/オルタナティヴアルバム賞のほか、
ビルボードの二つの賞を獲得しているとのこと。

全編ぶりぶりのブラバンとラップの応酬、ところどころオネーチャンの歌もあり、
なんて作りに徹してくれた方が個人的には好みですけど、
チカーノ・ラップ初体験、いい勉強になりました。

Akwid "PROYECTO AKWID" Headliners/Univision (US) 0883 10155 2 (2003)
Akwid "KOMP 104.9 RADIO COMPA" Headliners/Univision 0883 10201 2 (2004)
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