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カリオカのファンキー・マランドロ モレイラ・ダ・シルヴァ [ブラジル]

Moreira Da Silva  O ULTIMO MALANDRO.JPG   Moreira Da Silva  A VOLTA DO MALANDRO.JPG
Moreira Da Silva  MALANDRO EM SINUCA.JPG   Moreira Da Silva  MALANDRO DIFERENTE.JPG

今年のリイシュー・レーベル大賞は、ブラジルのジスコベルタスに謹んで進呈いたしましょう。
年末にとどめを打つように届いたのは、リオの下町っ子カリオカの粋を体現したサンバ歌手、
モレイラ・ダ・シルヴァの58~61年作4タイトルをまとめてボックス化した逸品です。

モレイラ・ダ・シルヴァは、曲の途中にブレイクをはさんで即興のしゃべくりを入れる、
いわばサンバ漫談ともいえる<サンバ・ジ・ブレッキ>というスタイルで
一世を風靡したサンバ歌手。
50年代末から60年代にかけてオデオンに録音したマランドロ・シリーズは、
モレイラ・ダ・シルヴァのもっとも脂が乗った時期のアルバム揃いで、
下町の大衆芸能らしいファンキー味たっぷりのサンバ・ジ・ブレッキを存分に堪能できます。

58年の“O ÚLTIMO MALANDRO” は、
かつてEMIがオデオン100周年復刻シリーズでCD化しましたけど、
あのときはCCCDだったので、正規版での再発は大歓迎ですよ。
“O ÚLTIMO MALANDRO” はストレイトCD化ですけれど、他の3タイトルには、
EP盤の曲がボーナス・トラックとして追加されているのも嬉しいところです。

夫婦水入らずのヴェトナム旅行から帰ってきて、
最初に買ったのがこのボックスだったんですけど、
23年前の新婚旅行でリオの中古盤屋で見つけた“A VOLTA DO MALANDRO”
“MALANDRO DIFERENTE” がボックスに収められていたのは、なんだか感慨深かったですね。

Moreira Da Silva  O Tal.JPG

せっかくの機会なので、モレイラ・ダ・シルヴァの秘蔵盤も披露しちゃいましょうか。
モレイラ・ダ・シルヴァの初LPで、
55年にサンタ・アニタというマイナー・レーベルから出た10インチ盤です。
このアルバムには、58年の“O ÚLTIMO MALANDRO” 収録の
“Amigo Urso” “Na Subida Do Morro” “Acertei No Milhar” 3曲に、
59年の“A VOLTA DO MALANDRO” 収録の
“Bamba De Caxias” のオリジナル録音を聴くことができます。
オデオン盤は過去のSP盤の再録ヴァージョンが多かったということなんですね。

Moreira Da Silva "O ÚLTIMO MALANDRO" Discobertas DB130 (1958)
Moreira Da Silva "A VOLTA DO MALANDRO" Discobertas DB131 (1959)
Moreira Da Silva "MALANDRO EM SINUCA" Discobertas DB132 (1961)
Moreira Da Silva "MALANDRO DIFERENTE" Discobertas DB133 (1961)
[10インチ] Moreira Da Silva "O TAL!" Santa Anita SALP1001 (1955)
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