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ブラジルの「超」粋な男 シロ・モンテイロ

Cyro Monteiro Senhor Samba.JPG

去年の3月19日に予定しながら、延期したままのレコード・コンサート@四谷いーぐるを、
きのうの土曜の午後、ようやくやることができました。
3月11日の東日本大震災で急遽取りやめたあと、
ぼくの気持ちが折れてしまい、延び延びとなっていたのです。
楽しみにしてくださっていた方も多くいらしたとわかり、本当にすみませんでした。
雨の中大勢のお客さまにお越しいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回のテーマは、前回、カルトーラとノエール・ローザを特集したときに、
「今度はシロ・モンテイロとマイーザをやってよ」という
真保みゆきさんのムチャ振りで決まったのでした。
二人ともぼくの大フェバリットのサンバ歌手ですけど、ぜんぜんテイストの違う歌手なので、
どんなふうに話を組み立てればいいのやらと、ずいぶん悩みました。
考えた末、リオのサンバ独自の粋な感覚<ボッサ>をキーワードに考えると面白いかと、
『ブラジルの「超」粋な男と女たち ~サンバの美学<ボッサ>をたずねて』
というタイトルにたどり着いたのでした。

前半の「粋な男」編では、シロ・モンテイロを軸に、先達にあたるマリオ・レイスや
シロの相棒のジレルマンド・ピニェイロのほか、モレイラ・ダ・シルヴァ、ジョルジ・ヴェイガ、
アリ・コルドヴィル、ジョアン・ノゲイラ、オルランジーヴォを聴きながら、
都会っ子らしいお洒落で軽快な<ボッサ>を感じ取れるサンバを集めてみました。
そして後半の「粋な女」編では、30年代のボッサが持っていた屈折した美意識が、
50年代のサンバ・カンソーンに盛り込まれ、その後ボサ・ノーヴァにもつながった
プレ・ボサ・ノーヴァ時代のドリス・モンテイロ、ドローレス・ドゥラン、
マイーザ、アナ・ルシアを聴いてもらうという趣向にしたのでした。

ストーリーを作り上げてみると、最初はシロとマイーザじゃ全然タイプが違うじゃんと思ったのが、
そのサンバの本質において、実は深い関係があることがよくわかり、
真保さんが二人を指名した慧眼に感服させられました。

それにしても、やっぱりシロ・モンテイロはかっこいいですよねえ。
軽やかにリズムにのるヴォーカルは、スタイリッシュそのもの。
戦前のSP録音ももちろんいいんですけど、
個人的に一番愛聴した61年のコロンビア盤“SENHOR SAMBA” を
いーぐるのオーディオで聞けたのは快感でした。

Cyro Monteiro  56160.JPG

“SENHOR SAMBA” はCD化されたので、多くの人に知られた名盤となっていますが、
いまだに聞けずにいるのが、62年に続編として出された“SENHOR SAMBA VOL.2”。
もう四半世紀以上探し続けているんですが、いまだ写真すらお目にかかったことがなく、
ひょっとしてお蔵入りになった未発売レコードなんじゃないかと思っていたんですけど、
去年、“SENHOR SAMBA VOL.2” に収録されたとおぼしき4曲入りのEP盤を発見。
EPが出ていたのなら、やはりLPも出ていたはずで、う~ん、これぞほんまもんの<幻の名盤>。
どなたかご存じの方はいらっしゃいませんでしょうか。

[LP] Cyro Monteiro "SENHOR SAMBA" Columbia 37190 (1961)
[EP] Cyro Monteiro "Samba / Colher De Chá / Diz Que Fui Por Aí / Ciuminho" CBS 56160
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ペイ爺

Dolores Duran と美空ひばりの比較等興味深く拝聴しました。楽しいひとときを、ありがとう御座いました。
by ペイ爺 (2012-03-19 13:11) 

bunboni

こちらこそ、お越しいただきありがとうございました。

当日来られなかった方から、プレイリストのリクエストをいただいたので、
こちらをご参照くださるよう、お願いします。
http://d.hatena.ne.jp/eaglegoto/20120318
by bunboni (2012-03-19 20:23) 

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