SSブログ

2012年上半期の収穫 クララ・ペトラリア [ブラジル]

Clara Petraglia CANÇÕES DO BRASIL VOL.2.JPG   Clara Petraglia SONGS FROM BRAZIL.JPG

今日は収穫のご報告です。
去年、とうようさん最後のスイセン盤と紹介した、
クララ・ペトラリアのブラジル盤が見つかりました(写真左)。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-07-24

あの記事では、「シンテールから“CANÇÕES DO BRASIL” のタイトルで2作出ているようで、
このどちらかがアメリカ盤の原盤なのかもしれません」と書きましたけど、
予想通り“VOL.2” の方がアメリカ盤と同内容のレコードでした。
アメリカ盤のジャケットは、ウェストミンスターのレコードでおなじみの、
上半分オレンジ・下半分赤の地に文字だけという面白味のないデザインですけれど、
ブラジル盤の方は、クララの横顔がでんと鎮座しています。
う~ん、クララ嬢、最近流行のアヒル口ですねぇ。

第1集のブラジル盤“CANÇÕES DO BRASIL” は、
SLP5705 というレコード番号までは判明しましたが、実物はまだ発見できず。
そのかわり、アメリカ盤(写真右)で手に入れることができました。
ブラジル盤の方は地の色がレモンで、
ギターを抱えたクララが右半分に配置されているところがアメリカ盤と違っていますけれど、
こちらも第2集同様、クララのギター弾き語りというシンプルな内容で、
ブラジルの豊かなフォークロアをレパートリーに歌っています。
ウェストミンスターにはもう1枚、
“BRAZIL” (Westminster WF12024)というレコードも存在するようです。

それにしても不思議なのは、ブラジルのディスコグラフィーには、
クララ・ペトラリアの名がどこにも書かれていないこと。
ひょっとするとウェストミンスター盤の方がオリジナルで、
アメリカ録音という可能性も考えられますね。
その証拠に、ブラジルのシンテール盤にはウェストミンスターのレーベル・マークが載っています。
ブラジル本国よりも、海外でブラジル音楽の文化大使的な活躍をした歌手なのかもしれないなあ。

ということで、まだナゾだらけのクララ嬢、探索の旅はこれからも続きそうです。

[LP] Clara Petraglia "CANÇÕES DO BRASIL VOL.2" Westminster/Sinter SLP5708 (1958)
[LP] Clara Petraglia "SONGS FROM BRAZIL" Westminster WP6030 (1958)
コメント(4) 

コメント 4

土木作業員

前回の素敵な記事を拝読して以来、ずっと探し中ですが、流石引きが強い強い!bunboniさん、いわゆる持ってる!って方ですね。あぁ、聴いてみたいなぁ~。唯一BRAZIL (WF12024)を手に入れることが出来ましたが、こちらは前回記事のSong of Brazil と同内容のようです。ご紹介の通りとても好ましい素敵な盤で愛聴しております。シンプルで古さを全く感じさせません。ジャケットご覧のことと思いますがギターを抱えたかわゆいクララがたまりませんなぁ~。AMORと言う曲がとても好きです。
しかし、時系列的にも確かにナゾですよ。なぜ同じ内容のものが違うタイトルで、同時期に出てるのかなぁ???と、、、。
by 土木作業員 (2012-06-08 22:51) 

bunboni

えへへ。欲しいと思ってると、向こうの方からきてくれるもんですよ、なんちて。
“BRAZIL” は“SONG OF BRAZIL” と同内容なんですか。
じゃあ、クララのアルバムはこの2枚だけなんでしょうかね。
by bunboni (2012-06-08 23:11) 

土木作業員

そっとエルスールに置いていかれたSong from Brazil。奇跡的なタイミングでご相伴にあずかることが出来ました。まさかこんなに早く聴けるなんて!!こちらも素敵な盤でした。ありがとうございます。こうなるともっと聴きたくなります。もっと録音があったらいいのに!
by 土木作業員 (2012-06-18 22:13) 

bunboni

土木さんの想い、引きが強かったからですね。
やっぱりレコードは愛してくれる人のもとにいるのが幸せです。
よかった、よかった。
by bunboni (2012-06-19 06:48) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。