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イファン・ボンディの意志を継ぐ マリアマ・バ

Mariama Ba  Nguiropo.JPG

セネガルで90年代から、アクースティック・ギターを中心としたフォーキーなポップスが
新潮流になっていることは、昨年5月、セネガルのシンガー・ソングライター、
ウマール・ンジャイ・ホスルマンのエントリで紹介しましたけれど、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-05-23
このマリアマ・バもその系譜に連なるシンガーのようです。

なかなか貫禄のあるお見かけで、ヴェテランの歌手なのかと思いきや、これがデビュー作とのこと。
名前がちょっとびっくりで、セネガルの著名な女流文学作家と同じ名前。
アフリカ文学に詳しい方なら、マリアマ・バの『かくも長き手紙』はご存知のことと思います。
本名が同姓同名なのか、それともマリアマ・バにあやかって芸名にしたのかは不明ですが、
ぼくもその名前に興味を持ったのが、この人を知ったきっかけでした。

マリアマのしゃがれたハスキー・ヴォイスは、グリオ系の鍛えられた声とは別種のものですね。
いわゆる欧米のシンガー・ソングライターと同じタイプの歌声で、
アフリカの伝統社会を背負う職業歌手とは明確な一線を感じさせます。
フラニとセレールの血を引くというマリアマ・バが目指す音楽は、
セネガルの多様な民族性を取り入れた音楽であり、
伝統社会とは切れた地平から、伝統の再構築を試みているようです。

このアルバムでは、アクースティック・ギターを中心に、
コラやタマなどの生音アンサンブルをバックに歌っていますが、
ウマール・ンジャイ・ホスルマンがウォロフとセレールのリズムをミックスし、
フラニ(フルベ)のメロディーを使って作曲をしているのと同様の試みをしているのかもしれません。

ラスト・ナンバーが、イファン・ボンディに捧げたピアノ伴奏のバラードというのもユニークです。
イファン・ボンディは隣国ガンビアのグループで、セネガンビアさらには、
西アフリカの伝統の再構築を目指した音楽性を志向していました。
イファン・ボンディの意志を継承しているのが、マリアマやウマールたちなんですね。

Mariama Ba "NGUIROPO" Domou Joloff no number (2011)
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