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ロック母ちゃん・フロム・バイーア ベイビー・コンスエロ

Babt Consuelo  P'ra Enlouquecer.JPG

ピッ、ピッ、ピーーッ! ピーーーーッ!
こらーーっ! 何キロだしとんじゃ、お前はーーーっ!
スピード違反で警官が真っ赤な顔して追っかけてきそうな、オープニングの“Ziriguidum”。
強烈な雄叫びイッパツから、高速で突っ走るこの曲、
ずいぶん後になってからジャジール・ジ・カストロの原曲を聴き、
あまりにもゆったりとしたテンポに腰が砕けたものです。

ベイビー・コンスエロのこのレコードを初めて聴いたのは、80年でした。
ロックに見切りをつけ、ブラジル音楽に夢中になっていた頃だっただけに、
まさかブラジルのロックにブッとばされるとは、思いもよりませんでしたよ。

このアルバムのスゴさは、欧米のロックを下敷きにしたものではなく、
ブラジル音楽の伝統の上に築き上げたロックだということ。
1曲目の暴走サンバ“Ziriguidum” しかり、ショーロの女王アデミルジ・フォンセカとデュエットした
エルネスト・ナザレーの“Apanhei-Te Cavaquinho” しかり、
ジャコー・ド・バンドリンのショーロ名曲“Assanhando” しかり、
ブラジル音楽の豊かな遺産を若々しいロックに昇華させ、
まばゆいほどの光を放ってみせた感動モンのアルバムです。

当時ベイビーの夫君だったペペウ・ゴメスのメタリックなサウンドのギターを中心に、
胸のすくようなスピード感で突っ走るベイビーの痛快さといったらありません。
これほど突き抜けたロック、めったにありませんよ。
サンバ、ショーロ、バイオーンなどのブラジル音楽に若い生命を吹き込み、
ぴちぴちと飛び跳ねるさまは、爽快の一語に尽きます。

見開きジャケットの内側には、70年代アメリカのヒッピー文化を連想させるいでたちの
バンド・メンバーとベイビーが写っていますが、
よくよく見れば、ヒッピーというより旅芸人一座といった雰囲気濃厚で、
表ジャケットで自分の子供4人と写るベイビーのロック母ちゃんぶりにも、
芸能の匂いを強く感じさせます。

Baby Consuelo KRYSHNA BABY.JPG   Baby Do Brasil Um.JPG

ベイビーのアルバム・ジャケットは強烈なものが多く、
臨月のお腹を晒した“KRYSHNA BABY”(84)(乞CD化!)や、
“UM”(97)の熟女フル・ヌードにもドギモを抜かれましたけど、
いつも中身の音楽がジャケット負けしてないんだから、ウナらされます。

今回ジスコベルタスがCD化したのは、ベイビーの初ソロ作である78年作とセカンドの79年作。
以前この2作は2イン1でCD化されたことがありますけど、単独CD化はこれが初。
デビュー作はまだ不完全燃焼ですが、セカンドはベイビーの奔放ぶりが爆発した大傑作。
音のシャワーを浴びるような爽快感、もし未体験の方は、ぜひこの機会に。

Baby Consuelo "P'RA ENLOUQUECER" Discobertas BR30.109 (1979)
[LP] Baby Consuelo "KRYSHNA BABY" CBS 138.261 (1984)
Baby Do Brasil "UM" RCA/BMG Ariola 7432145483-2 (1997)
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