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口溶けの良い軽やかな甘さ タイン・レー

Thanha Le  Que!.JPG

ヴェトナムの女性歌手のアルバムが続きます。
中部ハティン省ドゥク・トー出身のタイン・レー、この人もいいんです。

07年にコンテストで優勝し、08年にデビュー作を出したあと、しばらくブランクがあったようですが、
去年第2集と第3集を同時発売して、今回ぼくが聴いたのは第3集の抒情歌集。
第2集はポップスのラヴ・ソング集だそうです。

すっと舌の上で消えるような、和三盆のような口溶けの良い軽やかな甘さのある声。
その声にまずやられてしまいました。
そして天に昇るような伸びやかなハイ・トーンの美しさにもホレボレとします。

幼さの抜けた成熟した女性の若々しさとでもいえばいいんでしょうか。
二十代だと、まだほとばしる若さが声を鋭くしてしまいがちですが、
三十過ぎあたりから角が取れて声に丸みを帯び潤いを増す、そんな声ですね。

とにもかくにもタイン・レーの魅力はその声で、
声質の違いがくっきりと現れる男性歌手とのデュエットでも、その魅力が倍加します。
ひっそりと歌いだす導入部と、ぐうーっと母音を伸ばしてハイ・トーンで歌う
コーラス部でのコントラストも鮮やか。見かけによらず、声量もかなり豊かな人ですね。

ただ、その豊かな声量がややトゥー・マッチに感じたのが、アルバム・ラストの曲で、
ぐうーっと伸ばすハイ・トーンが、声楽科出身者みたいな歌い上げ方で、
きれいすぎてイヤミになる一歩手前という感じ。
今後は、もっとさらっと歌い流せるようになるといいですね。

一弦琴や琴、笛などのヴェトナムらしい響きを散りばめたオーケストレーションも
品良くアレンジされていて、抒情歌謡として申し分ありません。
日本ならば演歌に相当するジャンルだと思いますが、
こうした新進歌手たちがぞくぞく登場するヴェトナム、目が離せません。

Thành Lê "VOL.3 : QUÊ!" Thăng Long no number (2011)
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