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秋の海を散策しながら メアリー・ジェーン・ラモンド&ウェンディ・マックアイザック

Mary Jane Lamond & Wendy MacIsaac  SEINN.JPG

歯切れのいいギターのリズム・カッティングにのって、
ウェンディ・マックアイザックの艶やかなフィドルが、風を切って前へ前へと歩んでいく。
抜けるような秋の青空に、ひんやりとした空気が気持ちの良い
この季節にぴったりな演奏で、アルバムは始まります。

カナダ、ケープ・ブレトン島の伝統音楽を継承する二人の女性音楽家、
ウェンディ・マックアイザックとメアリー・ジェーン・ラモンドの共同名義作です。
ぼくがメアリー・ジェーン・ラモンドの大ファンであることは、以前話題にしましたけれど、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2009-11-01
05年作の“STÒRAS” 以来、ぱったりと便りが届かなくなってしまったので、
どうしているのやらと気をもんでいました。
以前からレコーディングで一緒だったウェンディとの共作とは意表をつかれましたが、
昔と変わらぬみずみずしい声を聞かせてくれ、嬉しくなりました。

先週の土曜日、葉山の神奈川県立近代美術館まで行ってきたので、
せっかくだからと葉山の海まで足を伸ばしたんですけれど、
秋の柔らかな陽に揺れる海と二人の音楽が絶妙で、
ひさしぶりに心豊かな時間をゆっくりと過ごすことができました。

葉山は大学生の頃によくドライヴで通い、思い出もたくさん積まった場所。
葉山マリーナやラ・マーレ・ド・茶屋は昔のままちっとも変わっていなくて、
青春の日々を振り返るという、ガラでもないセンチメンタルな感傷に浸ってしまいました。
ぼくは昔を懐かしむということをあまりしない人間なんですけど、
珍しく奥さん抜きで、一人で出かけたせいかなあ。
たまにはこんな気分に浸ってもいいですよね。

メアリーの声が光る秋の海に吸い込まれ、
ウェンディのフィドルが、広い空を悠然と泳ぐカモメの軌跡を追いかけていく。
秋の葉山の浜辺を歩きながら、胸に蘇る記憶のひとつひとつを反芻する、
最高のBGMとなってくれました。

Mary Jane Lamond & Wendy MacIsaac "SEINN" Turtlemusik TTLMJ5 (2012)
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