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蘇るダンドゥット黄金時代 ロッサ・プルナマ [東南アジア]

Rossa Purnama  DANGDUT UNGGULAN.JPG

え? これ本当に新作なの?
まるでダンドゥット黄金時代が甦ったかのような80年代サウンド。
コプロだのハウスだのと、がめつく儲けることしか考えてない今のダンドゥット・シーンには、
なんの魅力も感じないので、この原点回帰なアルバムには快哉を叫んじゃいましたね。

スリン、マンドリン、グンダンを中心とした人力サウンドが懐かしいですねえ。
打ち込みなんて、まったくお呼びじゃないといころが嬉しいじゃないですか。
ぱかぽこと手打ちされるグンダンの響きが、小気味いいといったら!
ブレイクではエレキ・ギターがぐわんぐわんと鳴り、
ドラムスがダ・ダ・ダ・ダ・ダと連打される大げさなアレンジもたまんねぇー。
嬉しくなるほど<ダサ・カッコいい>往年のダンドゥット・サウンドにナミダがちょちょ切れます。

主役の女性歌手ロッサ・プルナマは、西ジャワ、バンドゥン北東の郊外スバンの出身。
97年にデビュー作を出して、本作が2作目というのだから、
15年間何してたんだ?という疑問が残りますが、下積みも長い苦労人なんでしょうか。
薄幸系の泣きを売りとするシンガーで、男の守ってあげたい願望をくすぐるタイプですね。

最初は、旧作のCD化なんじゃないかとずいぶん疑ってしまいましたけど、
正真正銘、ぴかぴかの新作。
ぜひこの路線のサウンドを、ダンドゥット・シーンは取り戻してもらいたいものです。

Rossa Purnama "DANGDUT UNGGULAN" Insictech Musicland 51357-75102 (2012)
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