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サンパウロのやんちゃな老アニキ ジェルマーノ・マチアス

Germano Mathias  Raiz E Tradicao.JPG

ファベーラをバックにしたジャケットに、ん?
こういうCDを目にしたら、素通りできないのがサンバ・ファンの性(さが)ですね。
中身は間違いなくルーツ系サンバとわかりますもん。

誰かと思えば、ジェルマーノ・マチアスと書かれていてびっくり。
えー、今も歌ってたんだ。知らなかった。
ジェルマーノはサンパウロ下町のサンビスタとして、50~60年代に人気のあった人。
シロ・モンテイロやモレイラ・ダ・シルヴァと似たタイプの粋なサンバを歌う人で、
本CDのバック・インレイにも、ソフト帽と白い靴という
マランドロお約束のファッションを、さりげなく配しています。

現在78歳とのことで、髪も真っ白。ヘーえ、すっかりお爺ちゃんになっちゃったなあ。
でも、指を突き出したポーズに、マランドロ気質の健在ぶりがうかがえます。
最近もアトラソーンからアルバムを出していたようで、知らなかったなあ。

ダンディなシロ・モンテイロや、チョイ悪オヤジのモレイラ・ダ・シルヴァのサンバと違って、
ジェルマーノのサンバは、街のやんちゃなアニキというか、鉄砲玉みたいな若さが持ち味。
この新作でも、老いてなお血気盛んなところを発揮していて、
リズミカルな歌い口で、ビートにのせていく滑舌の良さが耳残りします。

さすがに声は枯れてしまっていますけど、リズムへのノリはバツグン。
声を張り、言葉を投げつけるように歌うところなど、やんちゃな老アニキの面目躍如。
バックの打楽器陣のキレのあるビートも素晴らしく、血が沸き立ちます。
若い頃のジェルマーノはフリジデイラがトレードマークでしたけど、
このアルバムでも叩いているのかしらん。

ホーン・セクションの入ったガフィエイラのサンバもやっていて、
ヴェーリャ・グアルダのルーツ系とはちょいと違う、
下町らしいサンバの味わいを堪能できるアルバムなのでした。

Germano Mathias "RAIZ E TRADIÇÃO" Genesis Music AR0114 (2012)
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