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あのころ、1975年 リトル・フィート [北アメリカ]

Little Feat  Hellzapoppin'.JPG

ナミダがちょちょぎれる未発表録音の蔵出しでっす!
リトル・フィートが75年10月31日、
ボストンのオルフェウム・シアターで行ったライヴ音源。
コンサートの模様を中継したFMラジオWCBNが保管していたというのだから、
あぁ、長生きはするもんだ。

リトル・フィートといえば高校時分、
ザ・バンドとともに心酔した数少ないロック・バンドのひとつ。
日本に輸入されたばかりの“THE LAST RECORD ALBUM” は、
学校帰りに新宿レコードで買ったんですよね。
今でもその日のことははっきり覚えていますよ。
のちに70年代のアメリカン・ロックを代表する名盤とされる
“THE LAST RECORD ALBUM” のリリース1週間前のライヴなんだから、
これを最高といわずして、何が最高かってなもんです。

ロウエル・ジョージの味のあるヴォーカルに、
コンプレッサーを利かせたニュアンス豊かなスライド・ギター。
リッチー・ヘイワードのずしりと腹に響くヘヴィーなドラムス。
ビル・ペインのシンセも、まだこの頃は
だらだらとしたインプロヴィゼーションはやっておらず、
ぴりっとひらめきのあるプレイをしています。

リトル・フィートが公式に残したライヴ盤には、
78年の“WAITING FOR COLUMBUS” がありましたけど、
ロウエル・ジョージがオーヴァードーズで、
バンドにも亀裂を生じていた時期のものでしたからねえ。
メンバーそれぞれが持てるパワーをフルに発揮して一つの頂を目指していた、
この75年のパフォーマンスの方が、数段輝いて見えます。

いろいろなミュージシャンやバンドの栄枯盛衰を追いかけてきたファンなら、
残されたオフィシャル・ライヴが、必ずしもキャリアの一番いい時期の記録とは限らないことを、
誰しも経験していますよね。
それゆえ、「この時期のライヴが残ってないもんかなあ」
という思いが熱心なファンには募るものですけれど、
このアルバムやボニー・レイットの“THE LOST BROADCAST : PHILADELPHIA 1972” は、
まさにぼくにとって長年聴きたかったジャスト・タイミングのライヴでした。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-09-22

ついでながら、お店にはライ・クーダーの“LIVE IN HAMBURG 1977” なんて
ライヴ盤も一緒に並んでいたりして、もう感激マックスであります。

Little Feat "HELLZAPOPPIN’" All Access AACD0112
コメント(2) 

コメント 2

おぎてつ

この間、久しぶりに調べたら、ロビー・ロバートソンも70歳なんですね。だから、生きていればローウェル・ジョージも大体そのくらいの年齢だなあ、と思いました。自分だってこの年齢になってるんだから、当然なんだけど、あの頃の歌を聞いてると、まだ自分の中で生き残るあの頃の年の「僕」が出て来てしまい、ついつい、月日が経っていることを忘れてしまっているのです。

オギテツ
by おぎてつ (2013-09-25 02:30) 

bunboni

何十年経っても、最初に聴いた感激が変わらないのはマジックですね。
by bunboni (2013-09-25 06:48) 

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