ケルティック+アメリカン・フォーク バーニング・ブリジット・クリアリー [北アメリカ]
こんなグループがいたなんて!
その素晴らしい演奏と音楽性に、いっぺんでトリコになりました。
バーニング・ブリジット・クリアリーは、
06年に結成されたフィラデルフィア出身男女4人組のアメリカン・ケルティック・バンド。
フィドルの女性二人にギターとパーカッションの男性二人から成り、
バンド名は19世紀末にアイルランドで起きた、
ブリジット・クリアリー焼殺事件を由来としているようです。
本作で4作目といいますが、レーベル名もない自主制作CDで、
こんな素晴らしいバンドをレコード会社がほっとくなんて、もったいない話。
女性二人のフィドラーのプレイが目の覚めるような鮮やかさで、
ユニゾンでぴたりと合奏するかと思えば、ハーモニーを取ったり、
リズムも4分の4拍子から8分の6拍子へと、さらりとリズム・チェンジしてみせます。
バンド・アンサンブル、アレンジともに、
このバンドならではのゆるぎない個性を示していますね。
アイリッシュ、スコティッシュのレパートリーばかりでなく、
アメリカン・フォークも吸収しているのが、このバンドのユニークなところ。
バーニング・ブリジット・クリアリーは、それらのレパートリーを分け隔てなく歌い、演奏します。
軽やかにシンギングし、イキイキとしたビート感にのって演奏するかと思えば、
しっとりとしたフィドル演奏を聞かせもする。
ケルティック・サウンドとアメリカン・トラッドをこれほど巧みに融合させたバンドは、
これまで聞いたことがありません。
秋の空に高く舞い上がっていく、フィドルの響き。
昨年はメアリー・ジェーン・ラモンドとウェンディ・マックアイザックの共作を愛聴しましたけど、
今年の秋は、バーニング・ブリジット・クリアリーに決まりです。
Burning Bridget Cleary "PRESSED FOR TIME" no label no number (2013)
2013-09-27 00:00
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