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牧畜と農業と音楽と ママドゥ・ケリー

Mamadou Kelly  ADIBAR.JPG

マリ、ニアフンケ出身のシンガー、アフェル・ボクームのバンド、アルキバルで、
アフェルのサポート・ギターを務めていたママドゥ・ケリーのデビュー作です。
同じアルキバルのメンバーで、カラバシを叩いていた
アルファ・ウスマン・サンカレも参加しています。

この3人は、09年5月に横浜赤れんが倉庫で開かれたアフリカン・フェスタに来日したので、
ああ、そういえば観たなあという人もいるんじゃないでしょうか。
あの時ぼくはピーター・バラカンさんとのトーク・ショーに出演していて、
トーク・ショー終了と同時に、ピーターさんと
アフェル・ボクームのステージ前にダッシュでかけつけたんでした。
彼らが奏でるソンガイやフルベの歌は、日本の田舎の村祭りで聞けるような響きがあって、
遠いアフリカの地の音楽とは思えない親しみがありました。

アルバムは、ママドゥが弾くアクースティック・ギターに
ンジャルカ(一弦フィドル)兼ンジュルクル(2弦ギター)、カラバシ、ベースというシンプルな編成。
マンデ音楽でおなじみのコラやバラフォン、ンゴニといった楽器は登場せず、
エレクトリック・ギターやキーボードなども使われない地味なサウンドですけれど、
ソンガイやフルベの音楽は、聞くほどに心がほっこりしてくるシブい味わいがあります。
つぶやくように歌うママドゥの緩いヴォーカルが、またいい感じなんですよね。

ブルージーな響きに、トゥアレグのデザート・ブルースを思わせるところもありますけれど、
デザート・ブルースのような鋭い切れ味はなく、
もっとのんびりとした、のどかさが伝わってきます。
ソンガイやフルベの音楽のこういうゆったりとした時間感覚って、
牧畜や農業を生業とする彼らの暮らしを反映したものなんでしょうね、きっと。

Mamadou Kelly "ADIBAR" Clermont Music CLE007 (2013)
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