グリーク・トラッドのモダン・ポップ サミウ・マリア [東ヨーロッパ]
ずいぶんとごぶさたしていた感のあるギリシャのライカ。
ダイナマイト・ボディのお姉様で、これが3作目らしいサミウ・マリア。
モダン・ライカの女性シンガーといっていいんでしょうけれど、
ディモーティカ調のトラッド寄りの曲を多数取り上げていて、
モダン・グリーク・トラッド・ポップといった感じのアルバムとなっています。
全17曲、レパートリーが多彩で飽きさせず、引き込まれてしまいました。
アルバム全編でバルカン風味のクラリネットが大活躍していて、
エキゾティックなヴァイオリンがフィーチャーされる曲などもあり、背中ゾクゾクもの。
ダルブッカのビートが利いたパーカッシヴな曲など、快調なリズムでとばす楽曲が多く、
印象はすこぶるさわやかですね。
バックでうっすらと鍵盤系の楽器も鳴っていますが、あくまでも控えめなので、
アクースティックなサウンドを損なってはいません。
主役のサミウ・マリアはクセのない歌いぶりで、さっぱりとした歌い口で聞かせます。
そのルックスからもっと濃い口の歌を聞かせる人かと思ったんですが、予想外でした。
きっぱりと歌いながらも、押し付けがましさがなく、引きの美学を感じさせる人です。
最近聴いたグリーク・ポップでは、秀逸な1枚でした。
Samiou Maria "AMARTIA MOU" General Music GM1005 (2012)
2013-11-18 00:00
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