55回目のクリスマス チ・シトロン [カリブ海]
ああ、とうとう55歳になっちゃったよ。
「昔だったら定年だ」(吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ)を
地でいく年を迎えたというのに、年相応の余裕も貫禄もまったくなく、
「ああ、とうとう」と嘆息をもらす自分が情けない。
なんだかなあ。
人生それなりに山谷もあって、雨嵐の荒波を乗り越えてきた感慨もないわけじゃないけど、
自分のちっぽけな力ではまるで歯が立たず、
ほとんどが人に助けられたり、運にも恵まれて、しのいできたのが、じっさいの話。
これじゃあカンロクなんてものは、付きようもありません。
会社じゃ肩書のおかげで格好付いているものの、
そんなもの剥がしちまえば、中身が大したもんじゃないってことは、
自分がよぉーーーーーーっく、わかってますって。
まあ、だからこそ、55回目のバースデイを迎えられた昨日は、
こんなぼくを支えてきてくれた家族や友人たち、
そして、会社の仲間や多くの人たちに感謝しなきゃなあと、しみじみ思ったのでした。
今日の自分があるのは、ほんとうにみなさんのおかげです。ありがとうございます。
55回目のクリスマスは、マルチニークのノエル・アルバムを引っ張り出してきました。
定番のカリの『ラシーヌ第3集 ノエル編』はじめ、いろいろ聴いたんですけど、
なかでも楽しかったのは、ハーモニカをフィーチャーしたビギンを聞かせるチ・シトロン。
大勢のコーラスとのかけあいで、複数の歌手たちが入れ替わりで歌い、
シューヴァル・ブワのアレンジなども工夫された、ハッピーなパーティ・アルバムです。
あらためて思うに、好きな音楽を好きなだけ聴く毎日を送れるぼくは、幸せ者。
そんな生活を許してくれている家族に最敬礼の、55回目のバースデイでした。
Ti Citron "CHANTE NOEL" Zouk Multimedia ZM20032-2 (2003)
2013-12-26 00:00
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