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グレッチェン・パーラトの教え子デビュー ローレン・デスバーグ [北アメリカ]

Lauren Desberg.jpg

グレッチェン・パーラト、愛聴してます。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06
もう3ヶ月以上、通勤帰りのウォーキングの友となっていて、
はじめは耳あたりのいいメロウなサウンドに惹かれたんですけど、
聴けば聴くほど、最先端のコンテンポラリー・ジャズというべき、
歌と演奏ががっぷり四つになって取り組み合う新しさに、
すっかりやられちゃいました。

そのグレッチェン・パーラトに師事していたという、
ハタチそこそこの若い女性歌手、ローレン・デスバーグのデビューEP。
キュートなジャケットはまるでアイドル風ですけど、実力は折り紙付き。
なんたって、グレッチェン・パーラトのプロデュースですからね。
1曲目の“You Got To My Head” では、グレッチェンとデュエットで交互に歌っています。

鼻歌ふうの強弱を排したグレッチェンの発声と違い、ローレンは明快な発声をしますが、
歌のスタイルは、グレッチェンに大きく影響を受けていることがわかります。
グレッチェンのサウンド・カラーを決定づけている、
ピアノのテイラー・アイグスティも参加していて、
グレッチェンのコンテンポラリー・ジャズ・サウンドが発揮されていますね。

若いローレンらしい個性が垣間見えるところといえば、
ハービー・ハンコックの“Come Running To Me” かな。
ハンコックがヴォコーダーで歌った、78年の“SUNLIGHT” に収録されていた曲ですね。
個人的にとても懐かしい曲で、取り上げてくれたのも嬉しいんですが、
エフェクト使いでクラブ・ジャズぽく料理したところは、なかなかに新鮮。

ジャズ・ヴォーカルをしっかりと身につけた上で、
ポップな方向にもいける現代性を兼ね備えていることのわかる仕上がりで、
今年中にリリース予定という、フル・アルバムの登場がはや楽しみです。

Lauren Desberg "SIDEWAYS" Do Right Music DR054 (2014)
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