シカゴ・ハードコア・ジューク・ジョイント・ブルース テイル・ドラッガー [北アメリカ]
うわお。テイル・ドラッガーの80年代録音!
テイル・ドラッガー、知ってます?
96年のデビュー作で、黄金時代のシカゴ・ブルースをホウフツとさせる
ロウダウンなブルースを聞かせてくれたブルースマンです。
マイナー・レーベルから出たCDだったので、注目を集めることもありませんでしたけど、
熱心なブルース・ファンの間では、ちょっとした話題になったんですよね。
インレイに躍った「ハードコア・ジューク・ジョイント・ブルース」の文字が、
まさにどんぴしゃの謳い文句でした。
リアル・ブルースにこだわり続けるファンにとって、
ブルース衝動なんぞ微塵も感じられない、
上っ面ばかりのブルースばかりがもてはやされるのに、
ウンザリされ続けてきましたけど、「ど」ストライクなこのアルバムは嬉しかったなあ。
テイル・ドラッガーの名付け親が、あのハウリン・ウルフだっていうんだから驚きました。
そればかりか、自分の後を継ぐのはコイツだとまでウルフに言わせたというのだから、
その実力の程がわかろうというものです。
これまで未発表だったこの80年代録音でも、
ブルースを歌うのに、これ以上ないという臭みたっぷりの声を吐き出しています。
酒をかっくらって、クダ巻いてるようなおっさん声がたまらんのですわ。
シカゴのウェスト・サイドでは、80年代にこんなにディープなブルースが
ちゃんと息づいていたんですねえ。
テイル・ドラッガーをバックアップするバンドとも息の合ったところをみせ、
タイトに引き締まったリズムで、虚飾のないシカゴ・ブルースの真髄をみせつけてくれます。
Tail Dragger "STOP LYIN’" Delmark DE828
Tail Dragger & His Chicago Blues Band "CRAWLIN’ KINGSNAKE" St. George STG7706 (1996)
2014-06-08 00:00
コメント(2)
80年代録音ですか 以前Pヴァインから2005年に行われたライヴ盤がでたとき、ギターにルーリー・ベルと去年亡くなられたジミー・ドーキンス、そしてハーモニカにビリー・ブランチと載っており唸りましたけど購入せず...ついでにこれも遅ればせながら注文しちゃいました(笑
by ホシナ (2014-06-09 00:19)
ぼくもそのライヴは買わなかったなあ。なんでだろ?
by bunboni (2014-06-09 06:21)