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ヴェテランがリファインするグウォカ デデ・サン=プリ&ジェラール・ポメール

Dede Saint-Prix & Gerard Pomer.jpg

これはパーカッション・ミュージック好きならゼッタイ見逃せない、注目の1枚です。
マルチニークの伝統的なパーカッション・ミュージック、
シューヴァル・ブワの大御所デデ・サン=プリが、
グアドループの伝統的なパーカッション・ミュージック、グウォカのマスター、
ジェラール・ポメールとタッグを組んだグウォカ・アルバムです。

生来のパーカッション・ミュージック好きなもので、
グウォカの新作はかなりマメにフォローしていますけれど、
こんなにフレッシュでイキのいいグウォカとは、めったに出会えませんよ。
さすがこの二人が組むと、若手グウォカ・グループとは格の違いというか、
レヴェルの差を見せつけられます。

どこにそんな大きな差があるのかといえば、伝統に縛られていないこと。
もちろん二人とも、バリバリの伝統派のマスターなわけですけれど、
演奏の感覚はすごくモダンで、型にハマってないんだなあ。
だからプレイがのびのびしていて、窮屈じゃなんですね。
野生味あふれるグウォカのバックで、女性コーラスを配し、
しかもハーモニーで歌わせるアレンジを施すセンスなんて、相当モダンです。

案外と若手のグウォカ・グループは、こういう試みをしていなくて、
演奏のフォーマットは、結構コンサバだったりするんですね。
若手はラップを取り入れたりして、イマドキ感を出したりしますけど、
もっと音楽の根本のところで新味を出す工夫は、ヴェテランの方が柔軟です。
歌のウマさでも、今作のジェラール・ポメールの黒光りするコクの深さは絶品ですしね。

本作ではグアドループのさまざまなリズムを駆使していて、
14の異なるリズム形式が書かれていますけれど、
こんなに多彩なリズムを披露しているグウォカ・アルバムも珍しいですね。
これならパーカッションのみの歌と演奏といえど、単調になりようもありません。
ものすごくリッチな音楽ですよ。

デデ・サン=プリは、ここのところレユニオンのマロヤを取り上げたりと、
クレオールのさまざまなパーカッション・ミュージックに意欲的に挑戦していて、
その意気盛んな情熱が、この新作にも見事に結実しています。

Dédé Saint-Prix & Gérard Pomer "AKA MAN SOSO" Aztec Musique CM2424 (2014)
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