SSブログ

バラディアーの肖像 サー・チャールズ・ジョーンズ [北アメリカ]

Sir Chares Jones.jpg

わお! 出だし一発で、こりゃ傑作と確信しましたよ。
マイ・フェバリット・ソウル・シンガー、ウィリー・クレイトンのレーベル、
エンドゾーンからリリースされた、サー・チャールズ・ジョーンズの新作。

マーヴィン・シーズの秘蔵っ子として00年にデビューしたサー・チャールズ、
本作でもう8作目を数えるんですね。もう若手シンガーとはいえないな。
今や「キング・オヴ・サザン・ソウル」という称号まで得た、
熱いソウル・ヴォーカルを聞かせる人です。

ステッパーなどコンテンポラリーなサウンドで包みながらも、
しわがれたヴォーカルには南部の香りが漂い、
チタリン・ソウル・ブルースの背骨がくっきりと浮き立った作品といえます。
これぞインディ・ソウルの鏡といいたくなりますね。

御大ウィリー・クレイトンとデュエットした“Do You Feel” の濃厚さなんて、どうです。
ウィリー相手に堂々と渡り合い、時にウィリーを圧倒する歌いっぷりに、いやあ、ホレボレします。
さらに、ウィリー・クレイトンの10年作“THE VOICE”の
“Beautiful” をカヴァーした“So Beautiful” の仕上がりときたら、
ウィリーのオリジナルを完全に食ってしまっているんだから、オドロキもの。
バックトラックをそのまま使わせたウィリーも、これにはびっくりしたんじゃないですかねえ。
それともヴェテランの余裕で、後進の活躍ぶりに目を細めたかな。

ミディアム/スロー中心にじっくりと聞かせた本作、
この秋は、ケムの新作ととっかえひっかえ聴くことになりそうです。
あぁ、至福♡

Sir Charles Jones "PORTRAIT OF A BALLADEER" Endzone Entertainment no number (2014)
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。