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おばちゃんラグタイム・ピッカー メアリー・フラワー [北アメリカ]

Mary Flower  WHEN MY BLUEBIRD SINGS.jpg   Mary Flower  RAGTIME GAL.jpg

ぼくの大好きなラグタイム・ギタリスト、メアリーおばちゃんの新作。
メアリー・フラワーを知ったのは、03年の“RAGTIME GAL” が最初でした。
このアルバムにヤられて、ファンになったんですが、
ご本人の写真を見た時は、ビックリしましたねえ。
どっからみてもアメリカの片田舎の主婦といった感じで、こんなフツーのおばさんが、
ボニー・レイットやロリー・ブラック顔負けのギターを弾いているとは、
にわかに信じられませんでした。

ギターの腕前は確かなんてもんじゃなく、めちゃくちゃ上手い人なんですけど、
テクニックをひけらかすことなく、さらりと弾くところがいいんです。
押しつけがましさのない、旨みたっぷりのギター・プレイは、
デヴィッド・ブロムバーグと通じるところがあって、ぼくの大好きなタイプであります。

新作は03年の“RAGTIME GAL” 同様、全編メアリーのギター弾き語りで、全曲自作。
メアリー得意のラグタイムやフォーク・ブルースのほか、
アルバム・ラストは、スラック・キー・ギター・スタイルのインスト曲までやっています。
引き出しの多さと豊かなアイディアは、40年来のギター探究道の深さを示していますね。
フィンガー・ピッキング・ギターやスライド・ギターのさまざまなモチーフを
巧みに取り入れた曲づくりに、それが結実されています。

つい、ギター・プレイのことばっかり書いてしまいますけれど、
メアリーの力の抜けた柔らかな歌もまたいいんです。
気負いのない淡々としたフォーキー・テイストな歌は、心なごむもので、
いつまでもおばちゃんの歌を聴いていたいと思ってしまいます。

Mary Flower "WHEN MY BLUEBIRD SINGS" Bluesette BRCD400 (2014)
Mary Flower "RAGTIME GAL" Bluesette BRCD300 (2003)
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