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エチオ・ポップ男性シンガーの新作から その3 タデレ・ロバ

Tadele Roba  MISGANA.jpg

ヒップ・ホップ・センスのジャケットが、
オヤジ向きじゃなさそうと敬遠したくなるところなんですが、
これまた面白い出来になったポップ・アルバムです。

1曲目がいきなりエチオピアン・マコッサ(!)という、意表を突くトラック。
♪ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド♪ と、何を歌ってるんだかわかりませんが、
女声ラップがフィーチャーされたり、エレクトリック・ギターが暴れまわったり。
マヌ・ディバンゴそっくりのバリトン・ヴォイスやサックスまでがフィーチャーされ、
もうビックリを通り越して、ギャハハと笑うしかないおバカ・トラック。
なんなんでしょ、こりゃ。エチオピアでマコッサって、訳がわかりません。

かと思えば、まっとうなエチオピアン・ポップもやっていて、
民俗色豊かなチック=チック=カも歌っています。
主役のタデレ・ロバは、ジャケットのコワモテ風イメージを裏切るナヨッとした声の持ち主で、
昔のワム!をちょっと思い出す、そんなアイドル・イメージもある人。
まだ青さの抜けない声が、ティーンに受けそうなシンガーですね。

ラガマフィンあり、テクノありのヒップ・ホップ世代らしいポップ・アルバムながら、
気の利いたアレンジと工夫の凝らされたプロダクションが、頬をゆるませます。
ヒップ・ホップのビートにワシントをフィーチャーした12曲目なんて、
♪Mama Africa, Mama Ethiopia♪ なんてフレーズをコーラスが差し挟み、
クールなトラックに仕上げています。
サンプルかもしれませんけれど、タブラをカクシ味的に使っているのも面白いですね。
アルバム・ラストは、ミディアム・スローのアダルトR&B的なメロウ・トラック。
エンディングにさらりとエチオピア旋法を取り入れたメロディをピアノが弾いて、ジ・エンド。
降参です。

Tadele Roba "MISGANA" Lala Productions no number (2014)
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