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声とピアノ タチアーナ・パーラとヴァルダン・オヴセピアン

Tatiana Parra Vardan Ovsepian.jpg

ブラジル人ジャズ・シンガー、タチアーナ・パーラと、
在米アルメニア人ジャズ・ピアニスト、ヴァルダン・オヴセピアンのデュオ・アルバム。
アントニオ・ロウレイロ、アレシャンドリ・アンドレス、アンドレ・メマーリあたりがお好きなファン向けで、
ぼくにはあまり関係なさそう……なんて思ってたんですけど、
何度か聴くうちに、お気に入りとなってしまいました。

ジャズやクラシックを教養として身に付けながらも、
その底にショーロの伝統がしっかりと備わっていることは、
ヴァルダンがタチアーナのために書いたショーロ曲“Chorinho for Tati” で
しっかりと示されています。こういうショーロ・ヴォーカルが聞けると、
やっぱりショーロ・ファンとしては嬉しくなってしまうんですよね。
こういうのを聴いちゃうと、どんなに器楽的なアプローチをしていても、
出自はやっぱジャズじゃなく、ブラジル人だなあという親しみがわくんですね。

最近はこういうクラシックとジャズと出自のフォーク・ミュージックを、
高度な音楽的教養でまとめあげる音楽家が世界各地から現れていて、
ひとつの傾向になっているようですね。
かつては、ECMにそういった音楽家たちが集まったものですけど、
今はもっと広がりを見せているようです。

ただ、ECMがそうだったように、この種の音楽って、
むちゃくちゃ美しいかわり、絶対的にエネルギーが足りない。
こじんまりしたお行儀の良さが、スケールが小さいというか、
盆栽・箱庭音楽って感じで、そこがどうにも物足りなくもあります。

というわけで、きれいだなあ、美しいなあと、感嘆しつつも、
血の気の薄さに、どこか歯がゆいようなもどかしさが残ります。

Tatiana Parra & Vardan Ovsepian "LIGHTHOUSE" no label no number (2014)
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