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モンテネグロ出身のセクシー・クイーン ゴガ・セクリッチ [東ヨーロッパ]

Goga Sekulić.jpg

セルビアの人気女性シンガー、ゴガ・セクリッチの8作目を数える新作であります。

どんがん、どんがん、とやかましい打ち込みがいかにも今様なポップスなんでありますが、
普段こういうサウンドを遠ざけているぼくでも興味をそそるのは、
セルビアのバルカン歌謡ターボ・フォークを下敷きとしているからです。
ポップ色を強めたポップ・フォークと呼ばれているジャンルのものですね。

去年の年末にもツァナ・ミトロヴィッチという男前な女性シンガーに出会いましたが、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2014-12-01
ハスキー・ヴォイスのゴガ・セクリッチも、もろ肉食系な姉御ですねえ。
レーベルやトレイに、半裸の男性モデル二人を自分の太腿に寝そべらせてポーズをとるという、
訳のわからないことになってますけど、ゲイ・カルチャーにも親和性がありそうな、なさそうな。

プロダクションも明快なロック歌謡ともいうべきサウンドで、
ここまで迷いなく大仰に聞かせてくれると、その気風の良さが爽やかに思えるくらい。
ゴガも見得を切るような歌いっぷりも男前で、胸をすきます。
テクノぽいトラックなど、個人的にはまったく好みでないサウンドも多々あれど、
ゴガの説得力あるヴォーカルの力で、ねじ伏せられてしまいます。
もちろん、バルカン色濃厚なメロディの魅力もあるからなんですけど。

全8曲、わずか28分半という短さも潔くて、いいじゃないですか。
ラストのアゲアゲなファンク・チューンまで、一気に駆け抜けます。
いんやー、かっこいいっす。

Goga Sekulić "PONOVO RODENA" City CD001069 (2014)
コメント(2) 

コメント 2

馨

わたしも一時期、ターボフォークやチャルガにハマって聴いていたので、Azis(は日本のゲイ界でどれだけ認知度があるんでしょうね?)だけでなく、Goga さんの曲も聴いてました。
新作はまだ聴いてませんが。Goga さんの若かりし頃のアルバムも良かったですよ。(^^)
by (2015-04-09 19:39) 

bunboni

ターボフォークやチャルガのPVを観ると、ちゃんと予算をかけたしっかりとした作りで、世評ほどに低俗と蔑まれてるといった雰囲気はしませんよね。
熱心に追っかけているジャンルではないので、気まぐれに買っているにすぎないんですが、そこそこアタリがあるので、真剣に掘ったら面白そうですね。
by bunboni (2015-04-09 20:25) 

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