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ブルキナベ・ファンク ババ・コマンダント&ザ・マンディンゴ・バンド [西アフリカ]

Baba Commandant & The Mandingo Band.jpg

こいつは、いいねえ。
このレーベルの最高傑作じゃないの。
サブライム・フリークエンシーズが新たに送り出した
ブルキナ・ファソのバンド、ババ・コマンダント&ザ・マンディンゴ・バンドでっす!

「ババ司令官」を名乗るリーダーでシンガーのママドゥ・サヌは、猟師結社ドンソに属するボボ人。
このアルバムでも、伝統的なドンソ・ンゴニを1曲やっていて、ドンソ・ンゴニを弾いています。
といっても、このアルバムでやっているのはドンソ・ンゴニではなく、アフロ・ファンク。
でなきゃ、サブライム・フリークエンシーズが手を伸ばすはずはないですよね。
ママドゥ・サヌはフェラ・クティやサニー・アデなどナイジェリア音楽に強い影響を受けたといい、
アフロビート色濃いアフロ・ファンクを繰り広げています。

うまいんだかヘタなんだかよくわからない、バタバタしたドラミングはとにかくイキオイがあり、
フリーキーなソロを聞かせるサックスも、バンドの強力なアクセントになっています。
ひょっとして白人かなという気もしますが、ガッツのあるブロウが聴き応えありますねえ。

アフロ・ロックの“Folon” では、エレクトリック・ギターがぎゅわんぎゅわん鳴り響く一方、
ロビー・シェイクスピアみたいなベース・ラインがめちゃめちゃクールだし、
後半ダブに展開する“Wasso” なんて失禁ものです。
ツバの飛び散るようなババ司令官の歌いっぷりも痛快至極。

ラフ・ミックスのような粗削りな仕上がりは、このレーベルらしいところですけど、
本作ではそれが吉と出て、きれいに整えられたアフロ・ポップ作では味わえない
ローファイ・サウンドが、ナマナマしさを生み出しています。
70年代のマリに、マンデ・ポップとアフロビートをミックスした
ムサ・ドゥンビアというユニークなシンガーがいましたけれど、
ババ・コマンダントはそのムサの再来のように思えます。

Baba Commandant & The Mandingo Band "JUGUYA" Sublime Frequencies SF097 (2015)
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