フランス領ギアナのマルチニーク人シンガー ムリエール・フレリアグ [南アメリカ]
うわー、ごぶさたー!
ムリエール・フレリアグ、今も歌ってたんだぁ。
フランス領ギアナの女性シンガーなんですが、ご存じでしょうか。
二十年ぶりにCDを見ましたけど、2年前に出ていたようで、これが4作目だそうです。
この人を知ったのは、95年のデビュー作“TRANSPARENCE”。
ズークというふれこみでしたけれど、エレガントなビギンも多く歌っていて、
アクースティックな音づくりとジャジーなムードに、いっぺんでファンになりました。
経歴が変わっていて、生まれはマルチニークながら、
フランス領ギアナへ渡り、長らくピアノ・バーで歌ってきたシンガーなんですね。
ジャジーな味わいは、クラブ・シンガーのセンスなのかもしれません。
フランス領ギアナという地の利のなさゆえ、知名度こそないものの、
歌手としての魅力は、エディット・ルフェールにも劣らないとぼくは思っています。
本作のプロダクションも、ストリングスをシンセで代用するなど、
予算をかけられないウラミは残るものの、
エレガントなビギンのメロディ、とろけるようなムリエールの歌い口は、
エディット・ルフェールを思わすところがあります。
デビュー作のちょっとクセのある声質も、
円熟してビター・スウィートないい味わいになりましたね。
パーカッションとコーラスをバックにしたベレなども歌っていて、
よりマルチニークの伝統寄りなサウンドも楽しめる本作、お気に入りとなりました。
Murielle Flériag "TOLOMAN" no label no number (2013)
Murielle Fleriag "TRANSPARENCE" MCA Production MDF13078 (1995)
2015-07-03 00:00
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