真夏のブラスバンド パレンケ・ラ・パパジェーラ [南アメリカ]
いぇ~い、真夏にぴったりの1枚じゃないですか。
パパジェーラといえば、コロンビアのバランキージャ特産ブラスバンド音楽ですよね。
お祭り好きがこれを聴いたら、じっとなんかしてらんないでしょう。
ぎらぎら照り付ける太陽の真下で、
極彩色の衣装や仮面を付けたバランキージャのカーニバルは、
いつだかテレビ番組で観た覚えがありますけど、
パレードで踊っている女のコが美人ばっかりだったのが忘れられません。
男なら一度は体験してみたいものですねえ、バランキージャのカーニバル。
コロンビアは南米の美女大国として有名ですけれど、
なかでもバランキージャは美女の産地として知られています。
そういえばシャキーラも、バランキージャの生まれでしたよね。
アメリカ生まれのレバノン系マケドニア人の父と、
カタルーニャ系の母のもとでシャキーラが生まれたように、
バランキージャは、インディオ、ムラート、黒人ばかりでなく、
さまざまな民族が混淆した文化を持つ町です。
そのバランキージャで育まれたパパジェーラと、
逃亡奴隷のコミュニティであるパレンケを結び付けたバンド名に、
おやと思いましたが、バランキージャはパレンケの住民が出稼ぎしたり、
移住した町でもあったんですね。知りませんでした。
さて、そのパレンケ・ラ・パパジェーラですが、コロンビアのバンドでなく、
なんとスイスのジュネーヴで05年に結成されたというのが面白い。
確かに今のコロンビアじゃあ、こんなルーツ・コンシャスな音楽はCDにならんもんなあ。
せっかくのクァンティック人気を、本家本元でフィードバックできない
ボンクラなコロンビア音楽界にはがっかりですよ。
コロンビアからの移民を中心に、ヨーロッパ人も加えたこのプロジェクト、
クンビア、ポロ、プイヤ、バンブーコ、ファンダンゴをレパートリーに
行進するパパジェーラを広めようと、
各地のフェスティバルで祝祭感イッパイの演奏を繰り広げ、人気沸騰中だとか。
野外フェスにこれほど似合う連中はいませんよ。
来年の夏、誰か呼びません?
Palenque La Papayera "RAMON EN PALENQUE" Buda Musique 860272 (2015)
2015-07-31 00:00
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