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テクノ・ホロン参上 ギュルセレン・ギュル [西アジア]

Gülseren Gül  MAVİŞİM.jpg

トルコ北部黒海沿岸の伝統舞踏、ホロンにぶったまげたのが2年前。
民俗的な伝統舞踏が、そのまんまトランス・ミュージック化してしまうという、
その強烈にキテレツな音楽のあり様に、ノックアウトされたんでした。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-07-27

その後話題が話題を呼び、現地絶賛品切れ中だったエミネ・ジョメルトも、
日本からの熱烈オーダー呼びかけで再プレスが実現し、
今年になり、めでたく日本盤がリリース。
ちまたでは、ホロン病患者が続出しているとか(ウソです)。

どうやらエミネ・ジョルメトの“HOLON” をリリースしたAK・システムが、
テクノ・ホロン(当方の勝手な命名です)を量産する代表的なレーベルらしく、
このレーベルから出た04年の旧作を今回たまたま手に入れたんですが、
これまた見事なテクノ・ホロンぶりに、ノケぞってしまいました。

すでに十年以上も前から、
ウチコミとケメンチェのフリーキーなインプロヴィゼーションがくんずほぐれつする、
テクノ・ホロンが存在してたんですねえ。
打ち込みの隙間をウネウネと暴れ回るベース・ラインがこれまたテクニカルで、
ヒプノティックなトランスを誘います。

このアルバムは、そうした高速ホロンと、
いわゆる普通のトルコ民謡らしいスローなハルクとが交互に収められています。
エミネ・ジョルメトのように、徹頭徹尾ホロンで迫りまくるといった内容ではないとはいえ、
スローなハルクも5拍子だったりと、
黒海地域のリズムが生かされていて、一筋縄ではいきません。

去年の暮に、ダウード・ギュロールがホロンをやっていたのを再認識しましたけれど、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2016-12-26
欧米のプロデューサーたちは、まだホロンを発見していないのかな。
オネスト・ジョンズやグリッタービートあたりが取り上げたら、
ホロンも、シャンガーン・エレクトロやコロゴみたいに注目されると思いますけどねえ。

Gülseren Gül "MAVİŞİM" AK Sistem no number (2004)
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