インドネシアのレトロ・ポップ ノナリア [東南アジア]
パッケージの洒落たイラストレーションに思わず手に取ると、
裏側から見開きとなっている変型ジャケットの中には、
メンバー3人それぞれと全員のイラストが描かれた4枚のミニ・ポストカードに、
四つ折りの歌詞カードが封入されていました。
これだけでも、パッケージ好きにはニコニコしてしまうんですが、
ステキな音楽までもれなく付いているんだから、なんて嬉しいんでしょう(←倒錯)。
スネア・ドラムを叩きながら歌うヴォーカルに、
ヴァイオリンとアコーディオンのインドネシアの女性3人組、ノナリアのデビュー作です。
SP時代を思わせる古めかしいモノラル録音で、
20年代のラグタイムやスウィング・ジャズをベースとした音楽をやっています。
13年の結成当初から、メンバー一人だけが変わり、
新加入したヴァイオリンのヤシンタは、ジャカルタ交響楽団のメンバーだとか。
齢の異なるメンバー3人のキャラ立ちもよろしく、
なんともユニークな音楽性を持ったグループです。
全8曲、わずか24分という短さですが、
どれも心がほっこりと温かくなる、ハッピーな曲ばかり。
これがすべてメンバーのオリジナルだというのだから、。驚かされます。
ノスタルジックなワルツや、ほがらかなスウィングのメロディには、
イラマ・トリオが活躍した50年代インドネシアのジャズ歌謡センスが蘇るようで、
国際都市ジャカルタの歴史の深淵を、垣間見る思いがします。
NonaRia "NONARIA" BandTemenLoe/Demajors no number (2017)
2018-05-14 00:00
コメント(4)
女性三人組なんですね。どう考えても、さらにどう聴いても、僕好みです。早くCD買えるようにならないかな!
by 戸嶋 久 (2018-05-14 00:15)
このレーベルはコンスタントに入ってくるので、すぐ入荷すると思います。このレーベルの作品は良質ですね。
by bunboni (2018-05-14 06:21)
女性三人組で思い出したのはスロヴァキアで活動している
PAPER MOON TRIOで、古いスタンダード以外にチェコスロヴァキア時代の曲などもアレンジして取り上げています。
フィジカルは無いようですが、YouTubeで視聴出来ます。
by dai626ku (2018-05-15 12:21)
Paper Moon Trio 知りませんでした。こちらの3人は同世代ですね。
by bunboni (2018-05-15 21:08)