アンゴラの美メロ・マスター リル・サイント [南部アフリカ]
アンゴラのセフ・タンジーがすっかりお気に入りとなって、はや2か月。
センバやキゾンバといったアンゴラ色のまったくない、
北米R&Bマナーのシンガーなんですけれど、
スウィートな歌いっぷりに、聴けば聴くほど惹きつけられています。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-04-08
そんなところに、また一人、アンゴラの歌えるシンガーと出会っちゃいました。
リル・サイントことアントニオ・リスボア・サントスのセカンド作。
こちらはキゾンバのシンガーですけれど、歌は完全にR&Bマナーですね。
やるせなく歌うテナー・ヴォイスが、女子イチコロといったセクシーさで、
歌い上げると声がかすれるところも、たまりませんねえ。
作曲やプロデュースもほとんど一人で手がけていて、才能豊かな人です。
ルーサー・ヴァンドロス、ボビー・ウォーマック、タンク、タイリース、
ドネル・ジョーンズといったシンガーの影響を受けたというのが、
この人の音楽性をそのまんま説明していて、
アンゴラの美メロ・マスターと呼びたくなります。
経歴をみると、14歳の時に、留学先のオランダで学校の友人と音楽活動を始め、
ポルトガルへ移って、ヒップ・ホップ・グループ、マフィア・スクワードを結成して活動、
その後ベルギーで実兄のC4・ペドロと落ちあって、
ブラザーズ・リスボア・サントスというデュオを組み、
その後アンゴラへ帰国してソロ活動をスタートさせたという、
若いながらもキャリアのある人です。
父親のリスボア・サントスがシンガーで、音楽一家に育ったんですね。
C4・ペドロもR&B色の強いキゾンバ・シンガーですけれど、
お兄さんの方がR&Bよりヒップ・ホップ色が強いみたい。
それにしても謎なのは、7曲目のイントロに登場する楽器。
どう聴いても、タイのソーみたいな音なんだけど、
アンゴラにこんな胡弓みたいな楽器ってあったっけか?
サンプルなのかもしれませんが、妙に耳残りして気になります。
Lil Saint "NEW DAY" B26 Entretenimento/LS & Republicano no number (2017)
2018-06-03 00:00
コメント(2)
10年目、おめでとうございます!
当時、ホントにチョー久しぶりに行った、JAZZ喫茶いーぐるでポップ・アフリカのレココンを拝聴し感激。それがこのafter you と出逢うきっかけでした。
どんだけ、自分のミュージック・ライフを大きく・広く・深く変えて頂いたことでしょう。
あの時、いーぐるの掲示版でレココンの告知を見ていなかったら…、見ていても都合がつかなくて行けなかったとしたら…、なんてことを考えると本当にゾっとしてしまいます。
これからも、引き続きよろしくお願いいたします。
by ペイ爺 (2018-06-03 02:11)
ありがとうございます。
励みになります。これからも楽しくおつきあいください。
by bunboni (2018-06-03 10:18)