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センシティヴなライカ ヴィキ・カラツォグル [東ヨーロッパ]

Viki Karatzoglou.jpg

3年前に出ていたギリシャ歌謡の新人さんのアルバム。
これがすごく良くって、知られずにいるのはもったいないと思い、ご紹介。
ソフトなライカといえば、いいんでしょうか。
ちょっとジャジーな味もあって、いわゆる武骨さとは無縁の女性歌手です。

抑え目な歌唱で哀感を醸し出すことのできる、そのスムースな味わいに個性があります。
歌いぶりが自然体で、強く歌い過ぎないところがいいですね。
ライカでは、これまでいそうでいなかったタイプじゃないかな。
タンゴを歌っても、ドラマテックに盛り上げないところが、すごく好み。
こういうふうに、さりげなく歌ってくれる人って、なかなかいなかったですよねえ。

81年生まれでデビュー作というのは、だいぶ遅い気がしますが、
長く舞台で歌ってきた人だそうです。
そのキャリアが意外というか、舞台で歌ってきた人って、
もっと大きく歌うタイプが多いと思うんですけれど、
この人の歌いぶりは、まるでシンガー・ソングライターのようです。
デビュー作でこんな手練れの歌唱ができるというのは、
やはりキャリアゆえなのか、才能を感じさせますね。

ペイバー・スリ-ヴで温かみのある凝ったパッケージの品の良さが、
中身の音楽によくお似合いです。

Viki Karatzoglou "TA ONIRA MOU ALITHINA" Feelgood 5210033001195 (2016)
コメント(2) 

コメント 2

戸嶋 久

おとといのシアン・ジェイムズといい、いままでのそのほかといい、こういったジャケット・センスはトラッド/フォーク界のものですよねえ。だから、中身がおのずと推測できるような気がします。

Spotfyでさがしたら、同じアルバムで違うジャケットが出ましたが、この記事に掲載のジャケのほうがいいなあ。
by 戸嶋 久 (2019-05-03 16:26) 

bunboni

あ、それはたぶん中身のパッケージの表紙だと思います。水彩風にブルー、パープル系の色が塗られているものですよね。外側ケースが、写真の白黒デザインなのです。
by bunboni (2019-05-03 16:44) 

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