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アフロフューチャリスティック・エレクトロニカ オニパ [ブリテン諸島]

Onipa  WE NO BE MACHINE.jpg

無国籍アフリカ音楽バンドのオニパの新作は、なんとストラットから!
さすがストラットから出すと、ジャケットもがぜんアカ抜けますねえ。
前作のパチもんなジャケットとはえらい違いで、
アフロフューチャーリスティックな意匠となっています。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-02-02

オープニングのタイトル曲が、
そんなアフロフューチャリスティックなエレクトロニカで、
しょっぱなからこのバンドの音楽性を、リスナーに提示してくれます。
ハチロクのアフリカン・リズムを叩く太鼓の生音と、
電子音を共存させたトラックの作り込みが巧みで、
エレクトロニックな均等なビートを、これぞアフリカンといった
ダンス・トラックに変換させてみせる手腕が見事です。

バラフォンの反復フレーズとシンセ・ベースのスペイシーな響きが、
絶妙なコズミック・サウンドを作り出す‘Fire’や、
アフリカン・ヒップ・ホップの‘Free Up’、
ジュピテール&オクウェスのボフェニア・ロックを思わせる、
電化リケンベ(サンプリングか)とドラムスが疾走する‘Nipa Bi’、
ノイジーなフルベの笛(サンプリングか)がフィーチャーされる‘Onipa’ など、
聴きどころ満載。

もろにガーナイアン・ハイライフなメロディで、コーラス・パートがスークース調になる
‘Yenimno’ のようなナンバーがあったり(ちなみにヴォーカルはガーナ人)、
割合まっとーなルンバの‘Makoma’ ‘Kon Kon Sa’ があるところも、
いいチェンジ・オヴ・ペースとなっています。

生音と電子音のいいとこどりをして、アフリカらしい肉体性を存分に発揮させた、
痛快なダンス・ミュージックです。

Onipa "WE NO BE MACHINE" Strut STRUT217CD (2020)
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