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ベロ・オリゾンチのサンビスタ デ・ルーカス

Dé Lucas  CLAREAR.jpg

めっちゃ好みのサンビスタ、みっけ!

ここ数年ずっとサンバ日照り、なんてボヤいていたら、
5年前に出ていたインディ作に、こんな良作があったとは。
オーセンティックなサンバは、こういうインディ作をマメにチェックしないと、
お目にかかれなくなっちゃいましたね。
大手のレコード会社からはまったく出ないし、
ビスコイト・フィーノぐらいしか、サンバ・アルバムを作ってないもんな。

デ・ルーカスことヴァンデルソン・ヴィエイラ・ルーカスは、73年生まれ。
リオでもサン・パウロでもない、ベロ・オリゾンチのサンビスタという変わり種です。
十代の頃からベロ・オリゾンチのサンバ・シーンで活躍して、
グループを率いて数多くのサンバを作曲してきたほか、モアシール・ルス、
ルイス・カルロス・ダ・ヴィラ、ファビアーナ・コッツァ、ウィルソン・モレイラ、
タンチーニョ・ダ・マンゲイラなど、多くのサンビスタの伴奏をしてきたそう。

作曲者としてリオのコンテストで2度優勝したことで注目が集まり、
サンバのヴェテラン・プロデューサー、パウローンに認められ、
本デビュー作の制作へ繋がったのだそうです。
タイトル曲の‘Clarear’ に‘Quinto Elemento’ の優勝曲を収録するほか、
パウローンにデ・ルーカスを推薦したというファビアーナ・コッツァも、
ゲストで加わっています。

デ・ルーカスの歌がもう、たまらなくいいんですよ。
かすれ声に味があって、ソフトな歌いぶりと、たまに音程が怪しくなるところが、
実にサンビスタ・マナー。サンバ好きにはたまらないタイプの歌い手です。
そして、デ・ルーカスが書くサンバが、これまた佳曲揃いなんだな。
サンバ作家としても抜きん出た才能の持ち主ですね。

そして伴奏はパウローンが音楽監督が務めているのだから、内容保証付。
アレンジは7弦ギターのパウローンと6弦ギターのマルコス・サントスがやっていて、
レコーディングはベロ・オリゾンチで行われています。
パウローンがいつも起用するミュージシャンの名が見当たらないのは、
パウローンがベロ・オリゾンチに出向いて、
地元ミュージシャンを起用したからなのかもしれません。

トロンボーンやフルート、ピアノを使っている曲もあって、
アレンジがいつものパウローンと違うのは、
マルコス・サントスという人がやっているのかな。
知らない名前ですけれど、ベロ・オリゾンチのミュージシャンだろうか。
曲ごとに工夫されたアレンジなど、しっかりとした制作ぶりで、
インディ作というのが、もったいなさすぎ。
このままビスコイト・フィーノから出せるようねえ。

ファビーニョ・ド・テレイロ、チノ・フェルナンデス、エデルソン・メローン、
メストリ・ジョナスなど、ベロ・オリゾンチの知られざるサンビスタたちに、
また一人、忘れられない名前が加わりました。

Dé Lucas "CLAREAR" no label no number (2016)
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