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クワイアの基礎を作ったゴスペル最強のソロイスト アレックス・ブラッドフォード [北アメリカ]

Alex Bradford Feel Like Running For The Lord.jpg   Alex Bradford  TOO CLOSE.jpg

アレックス・ブラッドフォードの初期録音が、まとめて26曲蔵出し!
ゴスペル専門のリイシュー・レーベル、ゴスペル・フレンドがやってくれました。
アレックス・ブラッドフォードを聴くのなんて、いったい何十年ぶりだろう?
もう手元にはありませんけれど、テイチクから出た日本盤LPで、
アレックス・ブラッドフォードに夢中になったんでした。

今回復刻されたのは、ブラッドフォードのデビュー録音から、
61年のサヴォイ系列のゴスペル時代まで。
これまで聴いたことのなかったアポロ時代の録音をまとめて収録されているのが、嬉しい。
すでにCD化済みのスペシャリティ時代の録音が選曲から外されているのも、
ダブリを避けられてありがたい。こういう配慮が、復刻専門レーベルのいいところですよね。
懐かしくなって、ブラッドフォードの代表曲‘Too Close To Heaven’ が収録されている
スペシャリティ盤も棚から引っ張り出して、聴いちゃいました。

冒頭1曲目、ブラッドフォードが50年に参加したウィリー・ウェブ・シンガーズでの
初録音 ‘Every Day And Every Hour’ がスゴイ。
23歳のデビュー録音にして、この貫禄。なにやつじゃ!
説得力満点、新人らしからぬ堂々たる歌いっぷりに、度外れた才能が示されています。
のちに「ゴスペル界のリトル・リチャード」の異名をとった
ファルセットのフーピング使いも、このデビュー録音でしっかり披露していて、
要するに、もうデビュー時から完成していた人だったんだね。

アポロ時代の録音では、ブラッドフォード・シンガーズとして、
アンサンブル重視で聞かせる曲も多く収録されています。
他を圧倒してしまう並外れた歌唱力の持ち主であるブラッドフォードが、
シンガーズの一員となって他のメンバーにリードを任せていたりと、
のちにクワイアへと発展する原型を生み出した人でもあるんだなあということが、
よくわかる録音ですね。

あらためてブラッドフォードのスゴさに圧倒される、
ゴスペル・ファン必聴のリイシュー作です。

Prof. Alex Bradford "FEEL LIKE RUNNING FOR THE ROAD - EARLY RECORDINGS 1950-1961" Gospel Friend PN1516
Alex Bradford "TOO CLOSE" Specialty SPCD7042-2
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